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第13回では、中央区内を通る新大橋通りについて、通り沿いの築地、明石町、入船、新富界隈などをご紹介します。
新大橋通りは、浜離宮庭園近くに位置する汐先橋交差点から、中央区内の築地や明石町、八丁堀、日本橋茅場町、日本橋浜町などを通り、通りの名の由来である新大橋で隅田川を渡って、江東区新大橋1丁目へと続く通りです。その先は、江東区、江戸川区を東へ通り抜け、千葉県市川市内へ至ります。
前編のスタート地点・築地界隈は、現在では市場の代名詞として有名ですが、江戸末期、安政5年(1858年)の開国後には、貿易で来日する外国人のために居留地が設けられた場所です。当時の居留地には、学校や教会、住居としての西洋館などが建設され、築地から東京の町へ異国の文化が広まっていったそうです(築地、明石町界隈の歴史についてはこちらへ)。
※地図上の番号をクリックすると該当記事へジャンプします
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おもしろ発見 その1【みんな集まれ! 冒険王は君だ!】
築地界隈から明石町へ歩いていくと、目の前に突然、すべり台のついた小さな山やターザンロープ、昭和の空き地を連想させる土管やタイヤが置かれた広場が現れました! 遊び心を刺激する要素が盛りだくさんのこの場所は、あかつき公園内にある「冒険広場」。元々はフィールドアスレチック場があった場所で、平成19年4月にリニューアルしたそうです。
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冒険広場入口
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ターザンロープ
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タイヤや土管が並ぶ冒険広場内
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あかつき公園には噴水広場もあります
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おもしろ発見 その2【異国情緒漂う外国人居留地の面影たち】
築地や明石町界隈には外国人居留地だった頃を今に伝える“面影”を見つけることができます。明石小学校の敷地内には、異国情緒あふれるモダンな街灯が立っています。これは鋳鉄製のガス灯柱で、その形状や材質から明治末期頃のものと推定されています。東京では、明治7年(1874年)12月に初めてガス灯が設置されたそうで、当時は「点火手」というガス灯に火を付ける専門の人がいて、夕方になるとガスのバルブを開けて点火棒で火をつけて回り、明け方にはバルブを閉じて灯りを消し歩いたそうです。
また、明石小学校の向かいにある聖路加国際病院聖ルカ礼拝堂とトイスラー記念館もまた、都会の中で異国の雰囲気を漂わせる印象的な建物です。この建物は、平成19年3月、区民からの投票により、中央区「おはこ十八景」の一つに選定されています。
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現在の照明ランプは電灯として使用していたランプを
修復し後に取り付けたものだそうです |
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通り沿いから見た聖路加国際病院聖ルカ礼拝堂
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