第12回では、中央区内を通る江戸通りについて、通り沿いの日本橋小伝馬町、日本橋馬喰町、日本橋横山町界隈などをご紹介します。
問屋街の一角にある
横山町大通り |
浅草橋のたもとにある
郡代屋敷跡の案内板 |
江戸通りの小伝馬町交差点より東に位置する日本橋馬喰町と日本橋横山町は、都内有数の繊維、織物、衣料などの問屋街。その歴史は江戸時代にさかのぼります。日本橋馬喰町には、古くから定期的に馬市が立ち、幕府の馬の売買や仲介を行う商人たちが数多く集まり、伝馬用の馬を供給していたそうです。その後、馬喰町一帯に関東郡代の屋敷が建ち、地方から出てくる人のために宿屋が増え、旅宿街になりました。これに伴い、付近にさまざまな問屋が集中するようになっていきました。問屋の拡大は横山町にも及び、幕末の頃には、宿の客のニーズに合わせて、呉服、小間物、紙、煙草、米穀、呉服、瀬戸物、板木など実に多様な店が集まり、明治以降、一大問屋街を築いていったそうです。
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おもしろ発見 その4【問屋街の名物、新道通り】
日本橋馬喰町・横山町界隈を歩いていると、多数の商品と人で賑わう通りを発見!この通りは、馬喰町と横山町の境に位置する「横山町馬喰町新道通り」。問屋街の発展と活況を象徴する名物通りで、明治になって発展し、関東大震災復興以降、特に賑やかになった場所だそうです。店頭にあふれんばかりに陳列された婦人服、紳士服、下着、タオル、鞄、ネクタイ、靴下、手袋、帽子など、そのバラエティー豊かな品揃えを見て回るだけでも楽しい気分になります。
新道通りの入口
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大勢の人で賑わう新道通り
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おもしろ発見 その5
【江戸最古の馬場、それは広重の名所江戸百景】
現在の馬喰町1丁目には、安政4年(1857年)に安藤広重が名所江戸百景で描いた「馬喰町初音の馬場」の場所があります。初音の馬場は江戸最古の馬場といわれ、その名称は馬場が馬喰町初音ノ森と呼ばれる場所にあったことに由来しています。慶長5年(1600年)には、関ヶ原の戦いに向けて馬揃え(馬を揃えての戦勝祈願)を行ったとされています。 |
初音の馬場があった現在の馬喰町1丁目
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