第7回では、中央区内を通る外堀通りについて、通り沿いの日本橋本石町、日本橋、八重洲界隈などをご紹介します。
外堀通りは、皇居の外濠に沿って走る環状道路で、通りの名前もこのことに由来しています。仮に中央区内を起点として、時計回りに進むと、港区新橋、赤坂、新宿区四谷、市谷、文京区湯島、本郷、千代田区内神田などをぐるりと回って、日本橋本石町で再び中央区内に戻ります。今回のスタート地点はこの日本橋本石町。同町は、江戸時代、米や穀類を扱う問屋が多数あったことから「石町」と呼ばれていました。後に新石町(現在の千代田区内神田三丁目と鍛冶町二丁目)ができたことにより、本石町と改称されました。本石町は金貨を鋳造する金座があったことでも有名な場所で、明治維新による金座廃止後、その跡地には日本銀行が建てられ、現在に至っています(詳細はこちらへ)
※地図上の番号をクリックすると該当記事へジャンプします
おもしろ発見 その1【古橋の奥に佇む江戸の跡】
常盤橋の上流に古い石橋を発見! この橋は、常盤橋とは漢字違いの「旧常磐橋」。橋を渡ると、そこには大きな石垣がそびえ立っていました。この石垣、実は「史跡・常盤橋門跡」。常盤橋門は、江戸時代、江戸城外濠から奥州街道へと通じる出口で、浅草口とも呼ばれていました。現在の旧常磐橋は、石垣に使用されていた石を用いて、明治10年(1877年)に架け替えられたものだそうです。
常磐橋と刻まれた親柱
|
正面から見た常磐橋。この奥に石垣があります
|
橋を渡ると石垣と史跡を記す石碑があります
|
写真右手前と奥が常盤橋門跡の石垣
|
|
↑画面のトップへ戻る |
|
|