第11回では、中央区内を通る江戸通りについて、通り沿いの日本橋本石町、日本橋室町、日本橋本町、日本橋小伝馬町界隈などをご紹介します。
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十思公園
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江戸通りは、中央区内の日本橋本石町や日本橋室町から日本橋小伝馬町、日本橋馬喰町、日本橋横山町などを通り、浅草橋を渡って台東区柳橋1丁目へと続く通りです。「江戸」という通りの名にふさわしく、通り沿いには江戸の歴史が数多く残され、今に伝えられています。例えば、日本橋小伝馬町には、江戸時代、全国最大規模の牢屋である伝馬町牢屋敷がありました。同牢屋敷は天正年間(1573年〜1591年)に常磐橋門外(常磐橋門跡は第7回で紹介)に設置されたのが始まり。その後、延宝5年(1677年)に小伝馬町に移され、江戸町奉行の支配となったそうです。現在、牢屋敷跡には十思公園などがあり、オフィス街の中の静かな憩いの場になっています。
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おもしろ発見 その1【再び登場!首都高換気所】
通りを歩き始めた直後、新常磐橋の近くに、以前どこかの通り沿いで見かけたような建物を発見!「これはひょっとして…、あれでは?」と見当を付けて建物に近寄ると、予想はずばり的中!建物は首都高速道路の常磐橋換気所でした。第8回で発見した鍛冶橋換気所は円柱、常磐橋換気所は四角。形の違いはあれど、外観がよく似ています。ぜひ見比べてください(鍛冶橋換気所を見る)。 |
常磐橋換気所
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おもしろ発見 その2【江戸最初の時報発信地】
二代将軍秀忠のとき、この場所(当時は日本橋石町)には江戸時代で最初となる「時の鐘」が設置されていました。鐘は江戸城内西の丸から移設されたもので、宝永8年(1711年)に鋳造されたものといわれています。昭和5年に再建され、現在は日本橋小伝馬町の十思公園内に納められています。ちなみに、当時の江戸市中には、日本橋石町のほかに、浅草、上野、本所、市ヶ谷、目黒、赤坂、四谷などにも時の鐘があったそうです。
江戸時代に時の鐘が設置されていた
現在の日本橋室町4丁目付近
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十思公園内にある時の鐘
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おもしろ発見 その3【知らぬ間に歩いていた国道重複区間】
本町3丁目交差点で、江戸通りが2つの国道に属することを示す道路標示を発見!室町3丁目交差点から本町3丁目交差点までは国道4号と国道6号の重複区間。国道4号は江戸通りから昭和通りへと続いて、青森県青森市へと至ります。また、国道6号は室町3丁目交差点以東の江戸通りを経て、茨城県水戸市を通り、宮城県仙台市へと至ります。 |
国道4号と6号を示す道路標示
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