隅田川テラスのところどころには案内図が設置されています
|
前編で出会った草花たち
|
隅田川テラスは、隅田川とその周囲の景色を眺めながら、隅田川沿いを歩ける遊歩道。憩いの場として、また散歩やジョギングのコースとして、多くの人たちに親しまれています。
川からの風が心地よく、花壇に咲く色とりどりの草花が目を楽しませるテラスは、夏の散策にぴったりの場所。そこで、今回はこれまで歩いてきた一般の道路から少し離れ、中央区内の隅田川テラスを歩きます。第19回の前編は、台東区、墨田区との区界、両国橋付近からスタート。東日本橋、日本橋浜町、日本橋中洲、日本橋箱崎町、新川周辺のテラスを通り、隅田川沿いを南下します。
※地図上の番号をクリックすると該当記事へジャンプします
おもしろ発見 その1【かんざしに栄華を偲ぶ柳橋】
欄干にデザインされたかんざし
|
両国橋から隅田川上流を眺めると、神田川にかかる最初の橋、柳橋が見えました。早速足を伸ばし、橋の前に来てみると、橋の欄干にいくつものかんざしがあしらわれていることに気づきました。これは、かつて柳橋界隈に数多くいた芸者衆のかんざしにちなんだもの。平成3年に橋の親柱を復元した際に、合わせて飾られました。
柳橋は1698(元禄11)年に木橋として創架され、橋周辺は江戸中期の頃から、料亭や船宿が建ち並ぶ花街として大変賑わったそうです。その後、同橋は明治20年に鉄橋になるも関東大震災で損壊。昭和4年に現在の橋に架け替えられました。
現在の橋周辺は人通りもわずかな静かな場所。欄干のかんざしに往時の華やかさを偲びながら、柳橋を後にしました。
柳橋
|
橋の袂には橋の歴史が記された記念碑があります
|
|
↑画面のトップへ戻る |
|
おもしろ発見 その2【旧・両国橋の歴史、今もなお】
南高橋。橋下には亀島川が流れています
|
取材前に隅田川に架かる橋について調べていたら、偶然にもおもしろい事実を発見! そこで駆けつけたのが、この南高橋。なんと! 南高橋のトラス部分は、明治37年に架設された一代前の旧・両国橋から移築されたものなんです。 当時の両国橋は三連トラスの鉄橋でしたが、関東大震災で損壊。現橋に架け替えざるを得なくなったものの、破損の少なかった中央のトラス部分を再利用して、昭和7年、南高橋が創架されたのでした。
旧・両国橋から移築されたトラス部分
|
橋灯の上には宮殿のような
ユニークなデザインが見られます
|
|
↑画面のトップへ戻る |
|
|