家康は、江戸入城後に綿密な都市計画を立てます。古くは唐の『長安』をモデルにしており、その原理は中国の『陰陽学』に学んでいるといわれています。
『陰陽学』とは現在の天文学と地文学を合わせた学問で人間が幸福な生活をおくるにはどの様な地形のところに住めば良いかを占い予測する一種の科学で、まちづくりの原理として『四神相応の地形』を選ぶことを説いています。
四神とは東の『青竜』、南の『朱雀』、西の『白虎』、北の『玄武』を表します。山(麹町台地から富士山)を背に海(江戸湊)を眺め、平川から清流を引き、西の東海道から豊富な物資を運ぶ事のできる江戸はまさにぴったりの地形だったのです。日本橋はのちに、その川と街道の交点につくられるのです。 |
四神(しじん)相応の地形〔出典:「江戸の町(上)-巨大都市の誕生-」内藤昌 著/穂積和夫 画 草思社〕 |
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