1635年に溜池と牛込の西北部が完成し江戸城の総構えが完成しました。江戸は壮大な天守閣を持つ江戸城を中心に今日の街の基盤を完成させます。
ところで、17世紀中頃のヨーロッパの街はどの様な規模だったのでしょうか。キリスト教の中心でありローマ帝国以来の繁栄を誇るローマはヨーロッパ一の規模を誇っていましたがその市街地は総面積で約15 Km2 でした。ロンドンは約9 Km2 、パリに至っては約6 Km2 でした。同じ頃江戸では家康から始まった大都市計画が完成するのですが、その市街地面積は約44 Km2 にもなり、世界に誇る都市計画が実行されたことがうかがえます。京都が約21 Km2 ですからその巨大さは群を抜いていたようです(参考文献『城の日本史』角川書店 内藤昌 著)。
この巨大都市を日本人はその後今日に至るまで350年間にわたり繁栄発展し続けさせてきたわけですから、我々が世界に誇る都市の基礎を築いた事は非常に評価できる事ではないでしょうか。 |
江戸の第四次建設 1644年(正保元年)ごろ 『正保年間江戸図』による〔出典:「江戸の町(上)-巨大都市の誕生-」内藤昌 著/穂積和夫 画 草思社〕 |
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