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月島駅前地区第一種市街地再開発事業施設建築物
「ムーンアイランドタワー」6月11日竣工
中央区の人口38%を占めている月島地区で月島駅前地区第一種市街地再開発事業施設建築物「ムーンアイランドタワー」が6月11日の竣工を目指し建設がすすめられている。
月島地区には関東大震災で焼け出された人たちの救済事業として建てられた木造2階建ての長屋が、戦災を免れ今日まで残ってきた。密集した低層木造住宅は、防災の見地から建替えが必要とされ、昭和62年頃再開発計画の検討が始まった。平成10年3月に住宅・都市整備公団と再開発準備組合との間で協定を締結し、東京都や中央区の住宅施策に合致する住宅プロジェクトにも位置付けられて計画は進められてきた。
この計画は従前権利者が148名(土地・建物所有者99名、借地権利者4名、借家権利者45名)という入り組んだ権利関係の中での再開発ということで大変注目を集めている。
建物には、古くから月島の地に住んできた人々に、これまでと変わらない生活がおくれるよう、下町のよさを継続させるための様々な工夫が凝らしてある。例えば、外壁は江戸の屋根瓦をイメージし、共用廊下は路地裏を再現したデザインになっている。さらに権利者の方々には内装を自由に選択していただくよう、見学会を数回開き納得するまで検討を重ねた。再開発組合の石田事務局長はこの再開発事業について「今まで長屋で横につながっていた関係を、縦に置き換えたと考えて欲しい」と語る。
6月に建物が完成した後は順次引越しが行われ、権利者の方々と公団に入居された新しい住民が揃うのは9月の予定。月島らしさを失うことなく、これまで暮らしてきた方にも新しく越してこられる方々にも、住み続けられるまちづくりを目指したこの開発事業は、新しい月島を築き上げるべくスタートをきることになる。
事業概要

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名 称 |
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月島駅前地区第一種市街地再開発事業 |
位 置 |
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中央区月島二丁目地内 |
施行区域面積 |
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約0.9ha |
施行者 |
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月島駅前地区市街地再開発組合 |
施設建築物 |
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・敷地面積 |
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約5,680m2 |
・建築面積 |
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約2,867m2 |
・延床面積 |
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約57,025m2 |
・高さ |
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階数 約133m(38階/地下2階) |
・主要用途 |
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住宅棟(住宅(総戸数531戸)、店舗)
区施設棟(保健センター、保育園、店舗)
サンクンガーデン(日常:地下鉄月島駅前広場、災害時:防災広場) |
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