小栗智恵子議員
矢田区長の所信表明について次の3点を批判した。(1)「環境問題の解決に当たる」というのであれば、超高層ビル乱立の「都市再生」路線を都市の成長を管理し抑制する方向に転換すべき。(2)日本政府もアメリカにつき従って自衛隊を海外に派遣せず、国連憲章に基づく「平和の原則」を守る外交政に転換すべきだ。(3)保育整備計画を見直し認可保育所を基本に早急に「待機児ゼロ」を達成すべきだ。
東京オリンピック誘致にともない計画されている補助314号線が豊海区民館・運動公園から豊海小学校の敷地にかかると追求。区長は、観客誘導動線として欠かせない都の考えを示しつつも、生活への影響が大きいので道路線形・構造を都に申し入れると答えた。
志村 孝美議員
歌舞伎座の建替について「今のたたずまいが残らなければ登録有形文化財はもとより銀座のランドマークとしての価値・資格がなくなるのではないか」と質問。区長は、「左右対称の外観、建物の瓦屋根や唐破風等を受け継ぐ」という意向を伝えるとともに、今回の開発は「現行の地区計画で定める『文化等の維持・継承に寄与する大規模開発』に適合する」との認識を示した。
勝どき6丁目の再開発「東京タワーズ」で818戸を取得したUR都市機構がオリックスに売却したことは、公的セクターとして「関係住民への欺瞞であり背信行為」と批判。また湊2丁目東地区についての進捗を区長は「URと協力して権利者の半数との個別相談を終了した」と説明。
岡田眞理子議員
区長所信表明について次の2点を要望。(1)東京オリンピック誘致について「交通機関の問題や住民の生活への影響など精査すべき点をしっかり都に進言する」(2)築地市場移転問題について「中央区長としての威信にかけて動いてほしい」
区のHPが「ほしい情報に出会えない、使いづらい」と指摘。区長は、新年度には「区政についての<よくある質問>コーナーを設置、問い合わせの多い質問や回答を掲載」と説明。
教育は「一人ひとりの子どものニーズに応じた方法をとること」が肝要と自らの体験から主張。「その日のうちに分からない、出来ない子は出来るようにするため」に教育現場に人的支援、学生ボランティアの支援導入を求めた。
青木 幸子議員
産科診療所の支援について質問。鎌倉市のように医師と連携すれば公費を投入しても理解されやすいのでは。分娩費60万円は一般庶民からすれば高額区長は「医師会との連携は医師の安定的確保や施設の設置・運営ノウハウなど課題が多く困難。早期開設のメリットから踏み切った」「通常分娩の費用が近隣と比較して妥当であることなど区民にとってメリットが大きいと判断した」と答えた。
太陽光発電について、防災拠点モデル事業としての月島第一小の屋上活用を提案した。区長は、月一小は災害時のライフライン停止への備えとしたうえで「昼間の発電量と夜間の電気使用量の関係など実際の効果を検証しながら他の整備を検討していく」と答弁。
原田 賢一議員
派遣村の受け入れで要した区の負担をただしたところ、区長は8日間で人件費が190万円、物品170万円と説明。
第4期介護保険事業に向けて施設の整備、保険料の設定、介護従事職員の処遇改善について質問した。区長は、介護保険料は基準額である第4段階の月額で4260円と算定し、改定に当たって9段階だった所得段階を10段階ときめ細かい対応とし、また第3期剰余金の基金2億円を活用して保険料を軽減したと説明。
産科施設での区民割引は考えているかと質問。区長は保険診療に割引は難しいので講習などメリットを検討と答えた。
子育て支援について、不況で共働きが余儀なくされていくので計画をこえたスピーディな対応を強く求めた。
礒野 忠議員
首都高速晴海線が実現すると、出入口の出現によって晴海地域の交通は大混乱に陥るとして、事業認可はおりているが開通した豊洲出入路で工事を終了するよう、本区として働きかけるようにと質問。区長は都心環状線まで着工の見通しが立っておらず、晴海3丁目交差点の歩行環境が心配されるので都に道路構造など働きかけると答弁。
さらに首都高速晴海線の計画があるがために場外市場「海幸会」のまちづくりがストップして、多大な被害を与えている事実を指摘し、計画の廃案が急務だと追求した。
区長は、本区としてはこの計画が鮮魚マーケットの整備に大きな制約となっているので都と協議する中で「本区にふさわしいまちづくり」を求めていくと答弁。
築地市場の移転は場外市場をはずして一方的にすすめられていると都の姿勢を鋭く追求。区長は改めて東京都に要望書を提出したので、「その回答を受けたのち全員協議会で説明を受け、区議会と対応を話し合いたい」と答えた。
田畑五十二議員
区長の所信表明について次の3点に言及(1)緑の倍増計画に護岸遊歩道に大きい街路樹を取り組むように。(2)太陽光発電の効果を区の施設でリアルタイムで示すよう。(3)オリンピックスタジアムへのアクセス、勝どき駅の問題などで充分な働きかけを。
コミュニティバスについて「利用者数の想定ができない段階で安易に料金設定すべきではない」と指摘。さらに事業者と区の協議で採算ラインを予め設定して利用数で料金を変えていく「トリガー方式」の導入を提案した。金沢市で行っている方式について区長は、本区の場合は新規に導入する路線で困難だが、導入してのち料金の見直しをする時に取り込んで検討したい」と答弁。 |