都議会の第4回定例会の各党代表による一般質問が12月10日に行われ、自民党の立石晴康議員が登壇して次の3項目を質問した。(1)東京のまちづくり(皇居周辺の景観誘導等)(2)交通環境の改善(都心部と臨海部の新線建設、勝どき駅対策)(3)都営住宅の建て替えとコミュニティ。
主な質疑は次の通り。
皇居周辺の景観
皇居周辺の景観をさらに向上させることはオリンピック招致運動においても東京の存在アピールになると考えるが。
石原知事 豊かな水と緑を抱える皇居周辺は、外国の首都と比べても遜色ない。この美しい景観を保存再生し、国民共通の財産として後世に伝えていくことが我々に課せられた責務である。オリンピック招致も見据え、皇居周辺を新たに景観誘導区域に指定し、大規模建築物の色彩や形態などの誘導に取り組むことにより、二重橋周辺や濠を見通す眺望など、緑や水辺と調和した風格ある景観を維持、向上させていく。年明けに景観計画の素案を公表、21年度早期の施行を目指す。
臨海を結ぶ新線
都心と臨海地域、羽田を結ぶ新線については首都が国際都市、観光都市として発展を続ける上で極めて重要と考えるが都の考えを伺う。
都市整備局長 新線構想については、運輸政策審議会の答申には位置づけられておらず、事業主体や採算性など多くの問題があると考えられる。貴重なご提案として、今後の研究課題とさせていただく。
大江戸線ホーム
大江戸線のホーム柵の全駅設置を待たずに混雑の激しい駅から一日も早く稼働すべきと考えるが効果的運用を問う。
交通局長 ホーム柵を稼働させるには車両すべての改修が必要で、平成23年度より順次、ホーム柵を稼働させられるよう設置工事を進める。具体的な設置時期については今後、駅の混雑状況なども十分に考慮しながら、検討していく。
勝どき駅の改良
ホームの増設など勝どき駅の抜本的改良が必要と考えるが、所見を伺う。
交通局長 駅周辺の開発に伴い、大江戸線各駅のなかでも特に混雑が激しくなってきたため、開業後に出入口を増設するとともに、朝のラッシュ時に誘導員を配置し、お客様の案内を行うなど様々な対策を講じてきた。加えて、駅に隣接する地域の再開発にあわせて、平成22年度には新たに出入口を設置する。
しかし、現在も駅周辺の開発が進んでおり、今後、さらに利用者の増加が見込まれるので、関係機関と連携し、ホーム増設も含め駅の抜本的改良を検討していく。 |