中央区日中友好推進委員会(会長西川惠昭和西川(株)社長)は11月17日から23日までの1週間、中国の上海市黄浦区の新世界デパート前で「第2回中央区ブランドフェアイン上海」を開催した。現地は上海市の中心部の南京東路で、世界中の観光客が上海に来訪すれば、必ず見学する外灘(バンド)に近く、1日中、人通りの絶えない場所である。
今回は、16団体・企業が展示を行い、中央区ブランドの宣伝に努めた。
4つの目的と
中国人の購買力
中央区日中友好推進委員会の設立主旨では、経済・文化・観光・地域の四つの友好交流を目的とし、目に見える形で経済交流を第一に進めている。
最近、銀座を中心に中国人の観光客が多数来訪され、データでは1人当たりの購買力は10万円とされ、中国のデビットカードにあたる銀聯カードの普及とともに、一人で400万円を消費したとの話も伝わっている。国内経済が冷え込んでいる中、この中国の観光客が中央区にとってみても、将来を担う良いお客様となってきているようだ。その中国に対しての宣伝の一環として、中国最大の商業都市である上海でのイベントは将来の銀座、日本橋の発展の大きな基礎となるだろう。
また、文化交流については、中国の子弟の交流を企画し、観光・地域交流については、黄浦区と中央区の友好が一段と進むだろう。
応援視察団と黄
浦区の友好会談
今回は、この催しに呼応して、13名の応援視察団が11月16日から19日まで同行した。今野弘美中央区議会議長を中心に、二瓶文隆区議、中尾商工観光課長他のメンバーである。一同は、黄浦区人民政府の周偉区長の出迎えを受け、郭芳副区長以下、区政府幹部の居並ぶ中、日中友好の親善の会談が催され、矢田美英区長の周偉区長宛の親書が披露され、両区の更なる発展の為の中味の濃い会談となった。
また、17日のオープンセレモニーでは、石井哲也在上海総領事館首席領事、今野弘美議長、中央区日中友好推進委員会の吉田誠男((株)伊場仙社長)実行委員長、郭芳黄浦区副区長、徐家平新世界デパート社長によるテープカットがあり、双方より祝辞を頂き、華々しい開会式となった。
その後、竣工したばかりの500メートルの世界一の高さを誇る上海森ビルの視察。浦東地区からの外灘を展望し、戦前の米・英・仏の租界のレトロな上海を感じ、また、上海一のスポットである豫園の視察、プラザ66、久光百貨店、伊勢丹上海店、新天地などのブランド街を研究し、商業都市としての中央区の将来像を思い描いた。
また、上海日本商工クラブ、上海市南京路歩行街管理組合、上海新世界デパート、在上海中国旅行会社の皆様との意見交換を実施し、中国観光団の中央区への誘致を要望した。
上海の今後
上海市は2010年に万国博覧会を控え、上海時間といわれる程、変貌の毎日である。北京オリンピックの成功が、ある面で自信となり、改革開放が進むのだと思われる。都市と農村の格差はあるが、インターネットを通じての世界との協調が中国の大きな課題であり、外国との交流が中国の国家意識を変え、全中国の発展をうながすだろう。
13億の民のいる中国のマーケットと隣国としての中国が日本にとって、無視できない存在であり続ける。漢字を共有しているのは、中国と日本だけだという事だけでも証明されるものである。
中央区日中友好推進委員会としても、来年の企画として、ウェブサイトの構築を行い、幅広い中国の民への中央区ブランドの売り込みを行い、種を様々に撒いていく先見性と、様々な交流を進めていく事が、将来の中央区の発展にとって必要な事である。 |