区は9日に開かれた区議会の区民文教委員会(守本利雄委員長)で、小学校の改築対象校と日程を明らかにした。
大正から昭和初期に建てられた7校(城東、泰明、中央、明石、明正、常盤、阪本)のうち中央、明石、明正の3校を選定した。その理由は児童の増加による施設の課題。
<中央>校庭が全小学校で一番狭く、児童増でさらなる狭隘化を懸念。
<明石>教室不足のため多目的教室や第2音楽室などの転用が必要に。
<明正>今後5年は教室対応が可能だが、将来的には施設は狭隘化に。
そこで中央と明石を先行同時改築し、次いで明正を改築する。
改築の内容は上掲図を参照。中央と明石は22年度に着工し24年度開設。明正は24年度に着工し、26年度に開設の予定。
なお中央の新校舎は、屋上に校庭、校舎内に温水プールを設ける。
委員会で自民党の神林委員は、改築が先送りの4校について地元との協議機関を強く求めた。
4校の方向性
今後計画的な改築等が必要となる4校の区の考え方は次のとおり。
城東小学校 東京駅前地区再開発事業の地区内に位置しているため、再開発の動向を見定め、個別に改築について検討を進めていく必要がある。整備にあたっては、東京駅前にふさわしい特色ある学校となるよう、まちづくりと連動した整備を検討していく。
泰明・常盤小学校 東京都の歴史的建造物に指定され、地域の景観を特徴づけていることなどから、その外観の保存には特段の配慮が必要。整備にあたっては、建物の保存や再生に配慮しつつ、現在の教育ニーズに対応するため、整備手法(スーパーリニューアル等)について研究・検討を進めていく。
阪本小学校 老朽化しているが、建物の維持管理状況が7校の中で比較的良好であることを踏まえ、今後とも適切な保全改修に努めるとともに、児童数の動向等を見定めながら将来的に改築などの検討を進めていく。 |