中央区商店街連合会は9月19日、銀座ブロッサムで第2回「商店会加入促進大会」を開催。この第2部として法政大学の大学院教授、坂本光司氏の講演会が開かれた。テーマは「リピーターを呼ぶ感動サービス」で、要旨は次のとおり。
講師の坂本氏は、北海道から沖縄まで数多くの商店街を視察。その経験から、「景気は与えられるものではなく創造するもの。顧客のハートの奥に眠っているニーズを捉え感動を与えるのが企業の使命であり、今日は一番二番ではなくオンリーワンの時代である」と説いた。
さらに、様々な創意と工夫により地域社会に貢献している会社や、48年連続して増収益を続ける会社など、実例をあげ、顧客から高い評価を受ける商店街は、(1)魅力的な個店が連続している、(2)魅力的なイベントを連続的かつ波状的に開催している商店街であると、個店と商店街の創意工夫とたゆまぬ努力が肝要と説いた。
主な実例は次の通り。
☆ノードストローム=米国 絶対に「ノー」と言わない会社。すべての場面でお客さまにとって一番いいと思うことをしてあげる。
☆サンキューグループ=福井市・家電量販店 パソコンを購入した高齢者に無料で出張指導。
☆でんかのやまぐち=町田市、家電量販店、従業員50人 土・日曜にイベント開催。優しく、親切、丁寧な顧客対応。月1回、高齢者世帯にかわら版配布。高齢者の入院中にペットの世話。
☆柏屋=郡山市、製菓業 経営者は5人の人に対する責任があるが、その1人は地域住民であることを実践。月1回、朝茶会を無料で開催、地域コミュニティの場に。
☆伊那食品工業=伊那市、寒天製造業、従業員450人 48年増収増益
☆ふたばタクシー=大分県 走行中に道で困っている人がいたら降りて手伝う。利用客に携帯の充電サービス。
☆柳月(帯広市) 入院中の父親のためにクリスマスケーキを購入した客にフォークなど必要なものをサービスして販売する。 |