東京都は今月31日(日)午前8時から正午まで、中央区・江東区と連携して総合防災訓練を実施する。テーマは災害時における即応力と連携。
この訓練は次の特徴を唱っている(1)陸・海・空路を活用した救援部隊の迅速な進出。(2)羽田空港等を利用した広域支援部隊の受入。(3)在日米軍に加え、アジア大都市ネットワーク21二都市(ソウル特別市・台北市)が参加。
中央区は晴海と銀座が会場となり、その訓練内容は次のとおり。
<晴海会場>アジア大都市ネットワーク21二都市の救援隊と東京消防庁レスキュー隊が連携した救出救助、ヘリを使った広域医療搬送、巡視船を活用した東京DMAT等による医療救援、清掃工場を活用した部隊集結。
<銀座会場>地下鉄等からの救出救助、陸自救急車や都バス等による医療搬送、地元商店街等による消火・救助・帰宅困難への支援など。27回目の銀座震災訓練としての実施をともなう。
訓練の想定
平成20年8月31日午前9時、東京湾北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、中央区では震度6強に。
発災直後、住宅やビルの倒壊、さらに小規模ながら火災が発生したため住民は防災区民組織を中心に応急措置を実施し、その後、防災拠点へ避難を始めた。
また、区内各地でけが人も多数発生している模様。特に月島地域の被害が大きく、また銀座1丁目から8丁目の中央通りでは帰宅困難者が多く発生している。
区は直ちに災害対策本部を設置するとともに、東京都及び隣接する江東区、並びに警視庁、東京消防庁、陸上自衛隊、医療機関、ライフライン等と緊密に連携し、被災した人々の救援・救護対策、帰宅困難者等の応援対策を講じる。
被害が大きい月島地域には防災拠点に多くのけが人が駆けつけていることから、災害対策本部では東京都に対し、晴海5丁目に医療救護所の要請をし、けがをした住民の輸送を検討しはじめた。 |