第1回目の「コミュニティバス導入検討会」が7月30日に開催された。検討会は住民や各種団体の代表に加え、国や都、区の関係者と警察署、バス会社等で構成。人口の急増に加えて区の施設への利便、地域アクセスの問題、既存交通への不満などから要望が出されていた。既に13の区では民間バスの起用などで実施している。中央区では小学校の特認校の指定で実施するスクールバスとのリンクも検討課題としている。この検討会は「地域公共交通会議」と位置づけられる国の認可を申請するに必要なもの。10月に第2回会議を開いて、基本計画(ルート、運行時間、運賃、収支、車両形態、事業組織)を策定し公表、来年3月にプロポーザル(提案・募集)方式による運行事業者を募集。認可申請して本格運行は12月の予定。
出発は区役所
起点は中央区役所で、乗り換えポイントを八丁堀の八重洲通りと明石町の聖路加タワー前の2カ所に設定。
区役所から新富町を経て入船橋交差点を左折して新大橋通り。八重州通りから八重洲仲通りを経て常盤小前の通りから中央通り。日本橋保健所の複合施設前から東日本橋で右折。明治座前から浜町の敬老館を回り新大橋通りへ。水天宮交差点を左折して箱崎、新川を経て八重洲通りに。平成通りから区役所に戻る。
さらに区役所から築地明石町へ。湊から新川、中央大橋からリバーシティ21を経て「相生の里」へ。清澄通りから月島区民センターを左折して晴海へ。トリトンを経て清澄通りに入いり豊海の手前でUターンし、勝どき橋を渡って明石町、築地から区役所に戻る。
このコースだと、小伝馬町から東日本橋に至るいわゆる問屋街は通らないことになり、論議を呼ぶと見られる。晴海の清掃工場の温浴施設には送迎バスが実現している。また環状2号線には別途対応の予定。
検討会の質疑
7月30日の検討会ではコースの内容にまで言及されず、それぞれの立場で意見を集約して区に伝えることになった。パブリックコメントは第2回検討会で基本計画案を策定したのち、12月に実施の予定。
すでに実施している日本橋や丸の内のような企業の協力を求めるか、という質問に区は国の認可を求めるので民間の出資はないと回答。料金は、100円から150円を想定。これに東京都は都バスの運行に影響を与えないようにと希望、区は共存共栄の方向を説明。警視庁は現在の交通状況に影響を及ぼすことのないようにと注文をつけた。 |