築地場外市場のNPO「築地食のまちづくり協議会(鈴木章夫理事長)」は今月8日から2日間、山口県の唐戸市場と福岡県の柳橋連合市場を視察した。
理事長ら10人と都市整備公社の職員2人が参加した。それぞれ市場を管理する職員と市場組合の説明を受けた。参加者は視察の感想を次のように報告している。
「唐戸市場を見学し、場外市場に計画をしている鮮魚市場をどのように作るかについて、建築物整備について非常に参考になった。また、業務用と一般客を共に受け入れている唐戸市場は、今後我々が造る鮮魚市場構想に近いので、ハード・ソフトの面でとても有意義な視察となった」
柳橋連合市場では、理事長自らお話を伺うことができた。理事長はとても情熱のある方で、市場の発展に対して強力なリーダーシップを発揮していることを感じた。また近くにスーパーや商業施設ができても、それに負けることなく、品質・専門性にこだわることで差別化を図っている。自治体・議員の力を借りて上手な街づくりをしていることは、大変参考になった」
両市場概要は次の通り。
〈唐戸市場〉7年前、リニューアル。総工費77億円で、国(農水省)が10億、山口県が5.5億、市の市債が60億。仲卸業者の使用料は1平米2,400円。取扱量は年間で3,662トン。築地は1日2,140トン。扱いは養殖が多い。仲卸は27業者。漁師が市場で直接売っている。1ユニットは8平米。1年間に200万人が訪れる。
〈柳橋連合市場〉40店舗。賦課金はゴミ処理料として3千円から多いところで2万5千円程度。事業費として平等に一店舗当たり1.9万円を徴集。毎月第3木曜日に定例売り出し。抽せんで300円や100円の金券が当たる。今年1月の不審火で防犯カメラ20台を設置。屋台村、駐車場設置で特区申請している。 |