清澄通りに面した月島1丁目3・4・5番地区の市街地再開発事業が明らかにされた。地権者は107人で今年3月に準備組合を設立し、計画案を作成し合意形成を図った上で6月から地元説明に入っている。
区域面積は約1万平方メートル。再開発等促進区を定める地区計画の適用で1千%の容積率。55階建てと8階建てを結ぶビルの造りにして、地下鉄と結ぶエレベーターを設け、駅前広場の空間を設ける計画。さらに12階建ての住宅棟を道路をへだてた東側街区の一画に3番棟として建設。
サマリア病院は機能を停止できないので、中低層棟が完成したのち、地下1階、1・2・3階に移転する。
＜地域貢献＞(1)駅前広場の整備（ピロティ部分を含めて約1,200平方メートル）(2)歩道状空地、歩行者用道路、緑地帯の整備(3)当地区の駅前広場と月島駅を結ぶエレベーターの設置(4)地域防災備蓄倉庫の設置（約200平方メートルの広さで、約1,200人対応）
＜地区の課題＞老朽化した木造家屋が密集していて、防災や安全面で不安がある。住みにくい。▽月島駅に近接しているので、まちとしての活力が欲しい▽建替えをしたいが、長屋、高齢化等で個別の建替えが難しい▽地区内にサマリア病院があるが、昭和40年代の建物で、将来的に医療機関としての機能が継続するか不安。
＜まちづくりの目標＞(1)密集市街地の地区及び周辺の防災性の向上に寄与する(2)「中央サマリア病院」の機能継続・更新を図り、地域医療としての機能強化を目指す(3)商業機能など月島地域の中心にふさわしい、にぎわいのある駅前空間を創出する(4)定住人口を維持し、さらに都心居住を促進する良好な住宅の供給をはかる(5)近隣にも利用可能な広場や緑の創出、防災機能の強化等をはかる。
着工は平成22年度、竣工は26年度を予定。 |
