市場の移転で揺れ動いている築地で賑わいイベントが相次いだ。
今年は築地本願寺が日本橋横山町から移設して350年目。いわば築地の埋め立て造成が誕生した年でもあり、その記念式典が5月24・25日の2日間にわたり開かれた。
24日の開会式で矢田区長は「本願寺は築地のシンボル。市場の移転がどうなろうと築地が育んだ食文化は守っていく」と語り、本願寺の副輪番は「尊い命をいただいて糧にしている」と教えをさとし、連合町会の小林高前会長らと鏡割りをして祝った。
さらに31日の土曜日には場外市場で商う店名を納めた「千社額」の披露イベントを開催。3つの額は合計の長さが38メートルとギネス級で、市場と接した区の仮店舗の上に掲げられた。披露オープニングは雨の中での開催となったが、場外NPO「食のまち協」の鈴木章会長は「場外は市場と共に移転できないが、この築地で商いを続けていく」と高らかに宣言した。 |