平成18年4月4日、31年ぶりに人口10万を達成した中央区が、2年2か月で11万人を迎えようとしている。今月5日の人口が10万9384人で、11万達成まで間もなくの段階だ。且つて7万3千人まで落ちこんで、都心は業務中心で人の住むは郊外という常識がはびころうとしている時に、バブル崩壊の手だてとして規制緩和の処法がとられ、底地買いされた空地に次々とマンションが実現。景気回復とともに都心回帰が進行。一挙に若い人たち(特に30代)が新住民となってきた。同時に行政課題も多岐にわたり対応におわれる。しかし町に活気の戻ったことは如実で、人口11万達成のもつ意味は誠に大きい。
高齢化率23区最下位に
中央区の人口は、平成9年5月に対前月比で増加に転じ、同年11月まで連続7か月増加し、同年12月から翌年3月までの4か月間は減少と足踏みに。その後、平成10年4月から再度増加に転じ、3回のわずかな減りがあったものの増加の勢いは増し、平成18年4月4日に昭和50年以来、31年ぶりに人口10万を達成、その後さらに増加が続く。
平成13年2月に8万、16年4月に9万を達成して、18年4月に10万達成という、それぞれ1年縮めで急増。11万達成も2年間というスピード。
さらに人口増の内容が注目すべきもので、東京23区で今年1月、中央区は高齢化率16.73%で最下位となった。且つて中央区は昭和56年に12.1%で23区1位だった。人口の急増した平成10年には6位、10万達成の年は20位になる。
一方、年齢別人口では65歳以上が16.6%に対して、15〜64歳までが72.91%と高くなっていて働き盛りの居住者が増えていることを示す。
人口増と若年層の増加から区の行政指針も、福祉重視とともにまちづくりでの文化重視や、子育て配慮に変化した。 |