中央建設業会は組織を発展的に解消して、新たにNPO(特定非営利活動)法人「地域の防災と町づくりを研究する会」を設立。その発行式が、14日、晴海のホテルマリナーズコートで盛大に開催された。
発会式の冒頭に、理事長の吉田外喜雄氏(徳祥社長)が挨拶。4月1日に知事の認可を得るまでの経過を説明し、「防災から環境まで安心安定のため建物の診断などに取り組みたい。人数は少ないが、やる気だけは充分にある。区民のものになれるよう努力したい」と決意を語った。
区側から観光商工課の中尾課長、防災課の中島課長が挨拶。とくに防災課長は「被害想定の数字を減らす減災対策にとりくんでいる」として、今回の民間からの行動に大きな期待を寄せた。また立石都議は中国四川省の大地震が「他人事、よそ事ではない。民間の対応として素晴らしいこととして本腰を入れて応援したい」と語った。
乾杯の音頭をとった工団連の水野会長は、今年の工業文化展で「大いにPRしてほしい」と協力姿勢を示した。
区民の目線に立ち
安全まちづくりを
NPO定款の目的は次のように唱っている。
区民の安全と災害に伴なう防災の対策や、それに伴なう町づくりを研究し、それに関連する情報等を一般市民及び公共機関に提供する事業や、建物等構造物の豊富な知識を生かし、安全な施設等の管理運営業務の事業の立ち上げ、一般市民の気持ちを大事にしたサービスを心がけ、安全な社会の実現に寄与することを目的とする。
上記をふまえ、本研究会は、江戸文化400年の歴史をひもとき、世界史上類をみないエコ社会を作り上げた原点を見直し、地球に優しい町づくりを主な研究テーマとして、防災活動、安全活動、ボランティア活動等の啓蒙及び実行を心がけて区民の目線に立った町づくりを目指すことと、建設技術のノウハウを生かした公共施設等の維持管理畝意業務を行うことを目的に設立した。(築地4-6-5三幸建設工業、電3545・2680) |