4月25日、中央区都市計画審議会が開かれ区長の諮問を受けていた「京橋2丁目16地区都市再生特別地区の都市計画」について、これを認める答申をした。都市計画の決定は6月下旬の予定。
計画地は京橋2丁目の昭和通り東側、味の素本社ビルと兼松ビルディングにはさまれた清水建設等の用地。計画は2つの街区を統合し、都市再生特別地区の活動により高規格な建物を整備するとともに、地域課題の解決に寄与する公共施設をするとしている。
区域面積は約0.7ヘクタール敷地約3940平方メートル。新ビルは昭和通り側に高さ約110メートルの事務所塔(地上22階、地下3階)その裏側に区道をへだてて高さ約25メートル(地上4階・地下1階)の公共施設が建つ。
また街区の再編として事務所棟にくみ込まれる区道563号線については、「廃止する区道の従前地付近に同等幅員6メートルの貫通道路を事務所の1階に確保し、これを地区施設に位置づける」と説明している。
この計画における地域貢献・公共貢献の考え方は次の4点。
(1)地域コミュニティの形成や地域の活性化に向けた機能の導入(子育て支援施設の整備▽地域の技術交流に寄与する施設=災害時の防災活動センター機能を併設▽災害時支援機能の強化に寄与する備蓄倉庫の設置と広場の整備)
(2)街区再編・駅前空間整備による歩行環境の充実(都営地下鉄室町駅を新設し、ニ方向避難経路を確保、バリアフリーエレベーターを設置)▽都営宝町駐車場(バリアフリーエレベーターを設置し、誰でもトイレ整備)
(3)環境負荷の低減(既設の地域冷暖房施設の更新による効率的なエネルギー供給▽窓面太陽光発電の採用による都内最大規模の省エネ化)
(4)緑豊かな都市空間の創出(壁面緑化の採用による施設整備▽道路等の緑化および保水性舗装によるヒートアイランド対策の推進)
着工は来年3月、竣工は平成24年12月を予定している。 |