教育委員会は4月1日付で中央区民文化財として「東京薬事協会所蔵文書」と「紀元二千六百年記念日本万国博覧会開催準備関係資料」の2件を新たに登録した。
東京薬事協会の所蔵文書は、江戸時代の薬種問屋間での取引の実際がわかる史料や問屋仲間の法度書などの近世文書4点と、明治以来の本町かいわいを中心にした薬事問屋および問屋組合の事跡がわかる近代文書36点。
東京薬事協会は、江戸時代からの薬種問屋の伝統を引き継いで、明治17年に東京薬種問屋組合として発足して以来、現在に至るまで同じ場所に所在している。(本町3-4-18)
紀元二千六百年記念の日本万国博覧会は昭和15年、晴海と豊洲で開催を予定していたが戦争に突入して中止となり、メーンゲートの勝鬨橋だけが完成した。
今回登録されたものは万博の開催旬部資料74点。万国博覧会規則や概要のほか、第9号から34号までの会報「萬博」外国人向けパンフレット万博会場鳥瞰図絵葉書、万博行進曲楽譜、抽選券付回数入場券など広報資料。 |