「水晴会」という水彩画のグループによる作品展が17日から23日まで、京橋区民会館前の並樹画廊で開かれ好評だった。
24回目の作品展で年に1回づつ開催している。約30年ほど前に月島社会教室会館で始まった水彩教室がきっかけ。講師は羽原智達氏で今は80代の高齢。会員には90代中ばの女性もおり、今でも描きつづけている。今回、いちばん多くの作品を出品した舘野サエさんは、「描いている時は何もかも忘れて没頭できます。それに、絵を描く人は長生きするって言うじゃないですか」と笑う。
会員には中央公論社の編集員もいて多士多彩、「以前は箱根にスケッチ旅行に行ったりしましたけど、皆んな忙しいし、年もいったので、今は教室で静物画を描くことが、多いですね」
出品した作品はいずれも明るくて華やか。スケッチがきちんとしていて描きこんだ蓄積をうかがわせる。中でも舘野さんの描いたエビは細密に表現されていて生き生きとして目を奪われる。彼女の兄は油絵をたしなみ、その作品展が同じ画廊で開かれている。 |