10年後の中央区 人口は現在も力強く増え続けまちにはにぎわいと活気がみなぎり、子どもたちの声もあふれている。少子高齢化が進む中でこうしたにぎわいを地域にしっかりと定着させ活力ある社会をつくるには、子どもから高齢者まで誰もが、いきいきと活躍できるまちづくりを推進していかねばならない。そこで、これらを踏まえた新たな取り組みと10年後の姿を明らかにし、「遊・職・住」の三拍子そろった都心中央区を世界に発信すべく「基本計画2008」を策定した。
子育て支援 妊婦健康診査の公費負担は現行の2回から14回に拡大。認証保育所の利用者に対しても、第2子以降には区立保育所保育料の50%相当額を助成する。
保育施設 十思スクエアの空きスペースを利用した保育所の整備に着手する。人形町保育園は日本橋保健センター等複合施設内に仮園舎を整備し現在地では複合施設として改築するため、PFIの手法による具体的な検討を進める。さらに認証保育所の誘致を図り、「待機児ゼロ」を目指す。
高齢者対策 生きがいづくりでは、子育て支援や高齢者の見守りなどの地域貢献活動をコーディネートするため「元気高齢者人材バンク」を開設する。
高齢者医療 75歳以上の後期高齢者医療制度がスタートする。これに伴う特定健診は未確定な部分もあることから、国の動向を見究めサービスの低下をきたさぬよう努めていく。
耐震改修 木造住宅の改修助成は、所得制限や高齢者などの世帯要件を撤廃し、対象者を拡大。助成対象に耐震診断と簡易補強工事を加え、その限度額も引き上げた。
環境対策 家庭や事業所で簡単に取り組める、節電などの省エネ・省資源活動を促進する中央区版排出抑制システムを構築する。
築地市場の移転 (豊洲の)土壌汚染問題が未解決であるものの、地元に責任を有する自治体として“万が一”の場合を想定し、まちづくりのあり方やにぎわい施設の具体的な整備計画について引き続き調査検討する。同時に築地を中心とした本区の特色でもある食文化をこれからも守り育てていく。
コミュニティバス 区民に身近な交通手段として、スクールバスとしての活用も含め、21年度の導入に向け具体的な検討を行う。
文化飛躍元年 (1)アートプロデューサーなどで構成する「文化振興プロデュースチームを設置。(2)郷土天文館の収蔵品のデータベース化を図る。(3)「中央区まるごとミュージアム」発信第一弾として10月2日、バスや船で回遊して楽しむ文化イベントを開催。(4)都内随一の観光商業のまちの魅力を発信する、23区初の「中央区観光検定」を実施する。
商工業融資 23区トップクラスの本区融資制度を一層充実させるため、運転資金や設備資金融資の限度額をさらに引き上げるとともに、創業時に加え事業転換や多角化にも使える創造支援資金融資など新たに創設する。
日本橋問屋街 6年目を迎える文化服装学院を中心とした産学連携や日本橋問屋街活性化支援事業の成果を踏まえ、地域の活性化に向けたアクションプランを策定するための検討会を設置する。
小規模校対策 「教育の中央区学校づくり検討会」での議論を踏まえ、小規模小学校においてICT機器を整備し、教育課題を先行的に研究・開発するフロンティアスクールを導入。研究成果は全小学校の教育活動に反映させる。新年度はフロンティアスクールとして城東、常盤、阪本の3校を指定する。 |