明治41年創立の月島警察署が今年1月で100周年を迎え、1月25日、晴海のホテル マリナーズ東京で盛大に記念式典を開催した。
国歌斉唱の後、式辞に立った山岸譲署長は、月島の町を歩いていると、「ふるさと」を実感することが出来るとして、これは住んでいる人たちが「この町をよくしたい、支えたい」との思いの結果であり、「こうした住む人の期待に応えていきたい」との決意を明らかにした。さらに「皆さんにご協力いただきたいことがあります」として、次の2点を指摘した。ひとつは9月の洞爺湖サミット警戒への協力。もうひとつは4月に始まるNHK連続テレビ小説・瞳(ひとみ)が8月の佃まつりと同時進行することによる大量の観光客への対応と警備。
来賓からの祝辞の冒頭は警視庁の矢代総監。100年間の歴史を評価するとともにその実績をふまえ「工夫を凝らした一層のみがきをかけること」を期待した。続いて矢田区長、区議会の鈴木議長、懇話会の乾民治会長から祝辞が寄せられた。
月島警友会の田口会長(昭和59年署長)は、賑やかさと便利さで月島も大きく変化したとしつつも「変わらないものは、住民の安全安心を求める心」として、これに応えてほしいと語った。
また、矢代総監の揮毫による「多聞多見」の額も披露された。
式典に引き続いて警視庁音楽隊が入場。NHK新日本紀行・TBS世界遺産のテーマ音楽に続いて美空ひばりの「りんご追分」に始まる名曲メロディがかなでられ、参列者を感動させた。
休憩の後、月島警察懇話会と交通安全協会(中川桂一会長)防犯協会(森口一会長)の共催による祝賀会が開かれた。
参列者に創立100年記念(50年以降の歩み)と題したパンフレットが配布された。年表に過去の写真をあしらうとともに現在の航空写真が掲載されている。 |