本町4丁目西町会の青年部・本栄会(工藤哲夫会長)は、「与謝蕪村」居住地跡の歴史碑文が区の協力で「時の鐘通り」の中央通り側に建立されたのを記念して、12月8日、ホテルかずさやで祝賀会を開催した。
当日は、蕪村研究で知られる聖徳大学の中野沙恵教授が日本橋で居住していた時の蕪村について講演した。
石町時の鐘のほとりにあった庵は「夜半亭」と称した。俳諧師早野巴人(はじん)が建てたもので、「夜半ノ鐘声客船ニ至ル」という唐詩にちなんで命名。多くの門弟が出入りするなか、宰町と号していた若き与謝蕪村(1716〜1783)も内弟子として居住し、修業に励んだ。碑にはこの修業当時の自画像も掲載されている。巴人没により一門は解散。蕪村はのち京都で活躍する。 |