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| ■沿革 |
徳川将軍家の別邸として「浜御殿」と称された江戸時代の代表的な大名庭園で、回遊式潮入築山泉水庭園です。この土地は、寛永年間までは海辺の葦原で将軍家の鴨狩場でしたが、承応3（1654）年、四代将軍家綱が弟の甲府藩主松平綱重にこの地を与え、綱重が埋め立てを行い別荘を建て庭園を造りました。
綱重の子綱豊が六代将軍家宣となったのを契機に将軍家のものとなり大改修を行い、更に歴代の将軍により幾度かの造園、改修工事が行われ、十一代将軍家斉の時代にほぼ現在の姿の庭園が完成しました。庭園内には、茶園、火薬所、織殿等が営まれ、幕末には石造洋館「延遼館」が建設され、明治維新ののち皇室の離宮となり名前も「浜離宮」と改められました。
その後、関東大震災で大手門の渡り櫓や潮見茶屋等、さらに、戦災により、中島のお茶屋や籾倉など数々の建造物が消失しました。昭和20（1945）年11月、東京都に下賜され、施設を整備し、昭和21年4月から一般に有料公開されるようになりました。昭和27年11月、国の特別名勝・特別史跡にも指定され、現存する江戸時代の典型的な大名庭園として貴重な文化財のひとつに数えられます。 |
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| ■放鷹術実演 |
| １月2・3日に開園し、「放鷹術の実演」が行われます。来園者にお神酒が振舞われたり、また「寿ぎの茶席」では、浜離宮の初釜が体験できる等、梅のつぼみが膨らみ始める頃の庭園で、華やかで、雅やかなお正月のひとときを過ごすことができます。 |
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| ■八重桜ライトアップ |
2002年4月5〜17日まで開催された初の試みで、18時半から21時迄（入園は20時迄）、管理所から水門付近までの間がライトアップされ、かつて観桜会や園遊会が開かれたほどの名園の八重桜二十数種類約８０本が、宵の空に絢爛豪華に輝きました。イベント中、職員が園内のサクラを詳しく説明しながら案内する「桜ガイド」も実施されました。
庭園の桜は、例年4月10日から25日位にソメイヨシノ、シロタエ、シロユキの順に咲き始め、フゲンゾウで幕を閉じます。全て咲き終わったと思った頃、「御衣黄」が緑色の花びらを開き、再び庭園を訪れる人達の目を楽しませてくれます。
庭園はお酒の持ちこみは禁止ですが、今回のイベントに限りマナーの守れる範囲でとの計らいで、販売が行われました。 |
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| ■花びらコンサート |
| 八重桜ライトアップのイベント中、2002年4月11・13日各日13時〜13時半と15時〜15時半の二回、しの笛（篠竹でつくった横笛）のコンサートが、開催されました。潮入の池をバックに、しの笛奏者の小野さゆりさんが、さくら変奏曲等、花にまつわる６曲を演奏し、約100人の人達が、風と音のハーモニーを楽しみ、雅な雰囲気に包まれました。 |
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| ■ 庭園ガイド |
ボランティアの庭園ガイドが、見所や歴史の話をしながら、庭園を案内してくれます。日曜・祝日の11時と14時からで、所要時間は40分〜2時間半位。参加希望の人は、開始時間までに管理所前に集まります。参加費無料。尚、イベント中は土曜日も開催されます。
※庭園ガイドになるには、（財）東京都公園協会の「緑と水」の市民カレッジが行う「庭園専門講座」と「都立庭園ガイド養成講座」を受講後、「都立庭園ガイドライセンス」の試験に合格する必要があります。お問合せは、下記まで。
・東京支社管理第二課維持係 03-3539-2018（ガイドの概略について）
・「緑と水」市民カレッジ 03-5532-1306（ガイド養成講座について） |
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| ■中島の御茶屋の「抹茶セット」 |
| 「抹茶セット」は、作法等は関係無く、水面に映る橋を眺めながら四季折々のお菓子と抹茶を楽しむことができます。時間は9時から16時半までで、季節の和菓子付きで500円。また、「春の初心者向けのお茶の作法講習会」は、2002年4月6日〜5月26日までの土･日曜日に開催しています。料金は、1800円で、抹茶・和菓子付き。定員は各回抽選で７名ですが、今回の申込みは終了しました。この他、御茶屋の露台をステージに、琴・尺八・ギターのコンサートが開かれる等、中島のお茶屋では年間様々なイベントが行われています。尚、当茶屋は12月29日〜1月3日は休業、日によって貸切の場合有り。 |
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| ■東京水辺ラインの水上バス |
| 2002年4月27日より東京都による東京水辺ラインの「両国〜浜離宮〜葛西臨海公園」の直行便水上バスが運行されています。葛西臨海公園行きは、10時30分、13時30分出発で所要時間は約１時間、料金は1000円。両国行きは、12時45分、16時10分（本便のみ日・祝日は運休）出発、所要時間は30分、料金は500円です。出発時刻により途中降車場所や所要時間・料金の異なり有り。発着時刻の変更等詳しくは東京水辺ライン03-5608-8869まで。 |
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| ■浜離宮のアイドル「浜ちゃん」 |
| 鴨を庭園の鴨場に放し生息させようと、５年前多摩動物園より譲り受けた５羽のサカツラガンの内、１羽だけ生き残ったのが、庭園のアイドル「浜ちゃん」です。鴨場の塀を乗り越えて、始めは管理所で餌をもらっていましたが、今では庭全体が住みかになり、庭園に訪れる人々にいつも愛嬌をふりまいています。大変人懐こく人気者です。 |
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