日本橋美人新聞No.6冬春号(2006−2007年)掲載
日本橋美人めぐりは、日本橋美人プロジェクトが推奨する日本橋の散策コースです。今回は七人の幸福の神様からご利益を授かりましょう。江戸情緒ゆたかな日本橋七福神めぐりをご紹介します。
心も身体もふくよかな美人度アップコースの散策を楽しんでくださいね。
水天宮
日本橋蛎殻町2-4-1 九州久留米藩の有馬公がつくったお宮で、毎月5日に限り町民にも参拝の許されたため、洒落っけのある江戸っ子達に「情けありまの水天宮」と呼ばれ親しまれてきました。 水天宮は日本橋七福神を代表するお社です。 才色兼備の日本橋美人の鑑「弁財天」がまつられていますが、水天宮の弁財天は「中央辨財天」と呼ばれ手に琵琶を持たず剣や矢を持つ勇ましい姿。これは人の弱い心を正し導く慈悲の姿といわれています。 学芸・財福・芸事への霊験があらかたな神様で、有馬頼徳公も願掛けして能楽のライバルに勝利したという逸話が残りほど。 受験や資格取得などを目指している方、お稽古の発表会やクライアントへのプレゼンが迫っている方は参拝されてはいかがでしょうか。 普段お宮の扉は閉じられていますが、毎月5日と巳の日にはやさしいお顔が拝観でき毎年5月第2巳の日に例祭があります。また水天宮は、安産・子授けのお宮として有名です。毎月戌の日は大変賑わって入場制限が行われることも。安産祈願は戌の日以外でも受け付けているので、 マタニティの方は平日の方が安心かも。 弁財天の使いはヘビ(巳)で「巳なる金」は「実になる金」の意。縁起の良いお守りです。 <水天宮主な行事暦> 初水天宮…1月5日 節分祭 …節分の日 例大祭 …5月5日
松島神社
日本橋人形町2-15-2 かつて周囲は江戸の歓楽街だったため、歌舞伎役者などの参拝で賑わっていました。「大黒神」にちなみあなたの人生の豊穣な実りを願って参拝を。お札に願い事を書いて枕の下に入れ眠ると、幸せな夢が見られ正夢になるという「良夢札」がおすすめ。
末廣神社
日本橋人形町2-25-20 主祭神は稲荷大神。七福神は「毘沙門天」がまつられています。別名の多聞天は北方守護の天の大将軍のことですから、ぜったい負けません。福徳と無限の財宝をもたらしてくれる霊力にあやかって、今年のマネー運UPを祈願してみてはいかが?
笠間神社
日本橋浜町2-11-6 お稲荷さんは江戸でいちばん多い神様だとか。仕事や学業などいろいろな願い事にあらたか。この神社は出世稲荷としても知られるので、キャリアアップを目指す女性はぜひ参拝を。そして、健康長寿を司る「寿老神」にあやかり、アンチエイジングにお願いを。
椙森神社
日本橋掘留町1-10-2 創建は約1千年前。平将門の討伐祈願や、太田道灌の雨乞い祈願などの記録も残る古社です。江戸時代には新橋・烏森神社などと共に「江戸三森」として信仰されました。 独立や起業を狙う女性は商売繁盛の「恵比寿神」にしっかりお願いを。
寳田恵比寿神社
日本橋本町3-10 宝田村の鎮守で、元々は皇居前にありました。運慶あるいは左甚五郎の作と伝えられる祭壇中央の見事な「恵比寿神」像は必見。日本橋美人の経済力UPの心強い味方です。恒例の「べったら市」は、“べったり運がつく”と元禄時代から人気です。
小網神社
日本橋小網町16-23 稲荷大神を主祭神とし、約540年前に鎮座した歴史ある社。「福禄寿」と「弁財天」がまつられており、長寿や学業成就、利殖、営業繁栄などご利益もたっぷり。奇祭「どぶろく祭」では、無形文化財の里神楽舞が毎年奉納されています。
茶の木神社
日本橋人形町1-12-10 かつて社の周囲に見事な茶の木が生い茂っていたことから「お茶の木さま」の愛称で親しまれています。今も目印の茶の木が境内に。「布袋尊」の大きな福耳が日本橋美人の願いをそっと聞いてくれるでしょう。 日本橋七福神は全て神社。参拝のお作法をおさらいしてね。
【鳥居で】 衣服を整え会釈をし境内に入る 【手水舎で】 1.右手の柄杓で水を汲み左手を洗う 2.柄杓を左手に持ち換え右手を洗う 3.柄杓を右手に持ち換え左手に水を受けその水で口をすすぐ 4.口をつけた左手を洗う 5.最後に残っている水が柄杓の柄を伝うように両手で立て柄を洗す 【神前で】 1.浅く拝礼し鈴を大きく鳴らす 2.お賽銭を奉納する 3.2度深く拝礼し2度大きく拍手する 4.最後に一度深く拝礼する <日本橋七福神めぐり参拝のご案内> |
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