日本橋美人新聞No.4夏秋号(2006年)掲載
今回は、浴衣に似合う日本橋の「美スポット」をご紹介します。盆踊りや花火大会だけでなく、昼間の浴衣も女性の美しさをさらに引き出してくれるでしょう。
三井本館内7階の三井記念美術館は、江戸時代以来300年に及ぶ三井家の歴史のなかで収集された、日本・東洋の優れた美術品、貴重な文化遺産が収蔵されています。また、三井本館自体も昭和初期の日本を代表する重厚な洋風建築として、国の重要文化財に指定されています。2006年7月11日(火)〜9月3日(日)には「シリーズ 美術の遊びとこころ」として「美術のなかの『写』― 技とかたちの継承」という企画展が催されます。師や先人の優れた技術や精神を守り伝えることはもちろん、それを新たな創造の糧とした「写し」の世界。茶道具・能面・工芸品・絵画・書跡にこめられた、ゆるぎない伝承の美を探求すれば、さらに教養が深まります。三井記念美術館では「浴衣姿でも、お気軽においでください」とのこと。浴衣姿で美しい優雅なひとときを堪能したいものです。
美人度UP! 国宝「雪松図屏風」と明治時代の写しや「自在昆虫置物」、「染象牙貝尽くし置物」など、共感・触発された美意識のありかをさまざまに想像してみるのも楽しいもの。また、洋風建築の中に再現されたお茶室や天井のデザインなど、豊かな空間の中で感性を磨けば、日本橋美人になれるはずです。 住所 日本橋室町2-1-1 三井本館7階 電話 03-5777-8600(ハローダイヤル) 営業時間 10:00〜17:00(入館〜16:30) 定休日 月曜日(月曜日が祝日・休日の場合は開館、翌平日が休館)*展示替期間その他、臨時休館あり。 URL http://www.mitsui-museum.jp/
おはようございます。
こんにちは。 こんばんは。 ごきげんよう。 おげんきですか。 さようなら。 いってらっしゃい。 おかえりなさい。 おやすみなさい。 毎日元気よく、気持ちのいい挨拶を交わすだけ。 たったそれだけのことで、他人が知人へ そして友人にもなれます。 このまちにくらしたい。 東京都中央区日本橋室町 (詩は「このまちにくらしたい うずるまち」北山創造研究所による) 漆喰風の白壁に書かれている詩です。黒板の腰壁は、江戸の情緒あふれるアンティークな雰囲気。夜間に足元を照らす照明も風情があります。 長い歴史を継承しながら新たな創造界隈へ育っていく日本橋室町。仮囲いが外された後には一体何が現れるのでしょうか? 美人度UP! 美しい挨拶や他人への心配りは日本橋美人の必須条件。ぜひこの詩を口ずさんでみてください。 日本橋室町2-2
“水と緑にあふれた憩いの空間”COREDO日本橋アネックス広場は、デザイナーズチェア・テーブル、緑やフラワーポットを配した大型ウッドデッキなどが置かれています。自然の風に包まれた都会のオアシスで、心も身体もリフレッシュ。心豊かなひとときが、浴衣姿の美人度を上げてくれるでしょう。また、明治の文豪夏目漱石の作品に日本橋の地が数多く登場していることから、COREDO日本橋横(COREDO日本橋の中央を通る道路の入口)に「漱石名作の舞台の碑」も建立されました。
美人度UP! 水と緑にかこまれたアネックス広場は、夜になると幻想的にライトアップされます。日中とは異なる表情が浴衣姿の艶やかさをいっそう引き立たせてくれます。新しい自分を演出できれば、美人度もアップ。 住所 日本橋室町1-6-7
江戸凧をはじめ、国内はもとより世界中から集められた凧の収蔵数はなんと3,000点以上、その中から選りすぐりの300点超が随時展示されています。レストラン「たいめいけん」の初代社長の熱心なコレクションが、ここまでの規模に。日本独自の文化が開花した江戸時代に生まれた江戸凧は、ダイナミックで迫力満点です。華やかな色彩に包まれて江戸の粋を感じてください。
美人度UP! 江戸時代に庶民に広まった凧や浴衣。開放的な雰囲気の庶民文化に思いをめぐらすなど、和の文化に触れ教養を育めば、浴衣姿にも磨きがかかるでしょう。 住所 日本橋1-12-10 電話 03-3275-2704 営業時間 11:00〜17:00 定休日 日曜・祝日 URL http://www.taimeiken.co.jp/museum.html
1806(文化3年)の創業から200年にわたり、日本橋で「紙」を扱う老舗はいばら。今夏は、上質な和の魅力を気軽に楽しめる、小粋な和紙小物が充実しています。特にお薦めは、江戸の伝統を引き継ぎながら現代の感覚もプラスした、うちわのシリーズ。バッグにも入る小振りのものが人気で、浴衣の帯にさしたり、あおぎながらの町歩きにもぴったりです。うちわを自分流に上手に使いこなせれば、日本橋美人への第一歩といえるでしょう。
美人度UP! 千代紙のなかでも竹下夢二が原画をデザインした「はいばらオリジナル千代紙」復刻版は、異国情緒と郷愁に満ちた大正ロマンが感じられます。美しい千代紙を眺めれば美意識も自然と高まります。 住所 日本橋2-7-6 電話 03-3272-3801 営業時間 9:30〜18:30/土9:30〜17:00 定休日 日祝休 URL http://www.haibara.co.jp |
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