山田 2009年10月23日〜11月10日に行われた「江戸で彩る日本橋(─Japan Beauty from Edo-Tokyo─)第2回日本橋美人博覧会」は、老舗、名店、企業、ホテルなどが街ぐるみで協力して開催し、江戸時代からの日本橋地域に受け継がれてきた固有の文化が、日本橋美人の中に息づいていることを、江戸をテーマに彩り演出しました。国内外から25万5千人もの方が、日本橋を訪れてくださいました。御社のキッチンストリートのイベントスペースでは、知ゾーンの会場として参加されましたがいかがでしたか。
田中 先人からの叡知をコンセプトに「秋山庄太郎『和花』写真展」の会場になりました。秋山先生の作品はどれも素晴らしく、ご来場されたお客様に大変喜んでいただくことができました。博覧会を目的にお越しになったお客様も多く、通常とは異なった賑わいが感じられました。また、会期に合わせご用意した黒塀横丁内のおさかな処「築地奈可嶋」の限定「日本橋美人健康膳」は、毎日が完売という反響でした。開催初日に浮世絵版スタンプラリーを完成されるお客様がいらっしゃるなど、第2回日本橋博覧会を楽しみにされたリピーターの方も多かったという印象です。
東京駅は日本橋や丸の内などの地域を結ぶ場所ですので、博覧会を通してこのように地域と密着した活動ができることは有意義だと感じました。今回の成果を嬉しく思うと共に、今後もお手伝いしていきたいと思います。
山田 ところで田中さんにとって「日本橋美人」とはどのような女性でしょう。
田中 周りの様々な情報を受け入れる「余裕」のある女性ではないでしょうか。伝統の技を「美しい」と思えたり、周りに気を配れるような心には「余裕」があるからです。その様な状態
を保ち続けられる女性は、本当に素晴らしいと思います。真の「日本橋美人」になれるよう日々努力をしていきたいと思います。
山田 ゆとりを持って日々を過ごせば、今まで気が付かなかったものをおのずと見聞きでき、感じる心が生まれます。そのような ″心も身体も美しい″「日本橋美人」を目指して、素敵な女性として輝いていたいですね。
撮影協力:ロイヤルパークホテル
衣裳協力:東京山喜・花影きもの塾
着付協力:花影きもの塾
撮 影:吉川信之
たんすや(東京山喜)
www.tansuya.jp
花影きもの塾
www.hanakagejyuku.jp
ファッションポイント
(左)鴇色の地に芍薬を描いた女性らしい訪問着に、白金地に花扇文様の西陣の袋帯で色調を整えた華やかなコーディネート。
(右)藤鼠の地にお正月らしい宝尽くし模様を施した手描友禅の訪問着に、西陣の金地の袋帯を合わせた伝統と格式を感じさせる装いです。