山田 2008年度は、私たちが提唱した「日本橋美人」に係わる活動の輪がさらに広がります。10月24日〜11月9日に開催する「浮世絵で彩る日本橋(―Japan Beauty from Edo-Tokyo―)日本橋美人博覧会」は、老舗、名店、企業、ホテルなどが協力して開催し、人々の回遊性をはかるパビリオンのない博覧会です。江戸時代から日本橋地域に受け継がれてきた固有の文化が、日本橋美人の中に息づいていることを浮世絵を通して展開します。是非多くの人に日本橋を訪れていただきたいと思います。会期中は企業や老舗の協力によるさまざまなイベントやフェアが開催されます。最新情報はURL(
http://www.nihonbashi-bijin.com/bijinhaku/)をご覧下さい。
河原 イベントやフェアには、私たち日本橋OLクラブのアイデアも盛り込まれています。地域企業の商品がいただけるスタンプラリー、期間限定の特別メニューが用意されるなど今から期待してしまいますね。
山田 是非たくさんの方々に日本橋で楽しんでいただきたいですね。ところで河原さんにとって「日本橋美人」とはどのような女性でしょう。
河原 私にとっての日本橋美人は、歴史や文化、自分の生きている時代を大切にしながら、流行に流されず、気配りや気働きのできる女性。それは心身共に美しい女性です。汗をかきながら来られたお客様に「暑いですね」と声をかける前に、冷たい飲み物にそっとおしぼり添えて出せるような、そんな女性でありたいと思います。
山田 まさに江戸から学ぶ思いやりの知恵「江戸しぐさ」を身につけた女性ということですね。そのような心も身体も美しい「日本橋美人」を目指して、イキイキと輝いて日々を過ごしていきたいですね。
撮影協力:ロイヤルパークホテル
衣裳協力:三勝
着付協力:花影きもの塾
ファッションポイント
三勝「江戸百選」シリーズ。
(
www.sankatsu-zome.com)
帯や小物があわせやすく、お手入れが簡単なシルクウールと木綿は、都会の日常着として日本橋美人のワードローブに欠かせない一着です。
(右)さくら色のシルクウールは、経糸に絹・緯糸にウールを用いた上品な光沢としなやかな風合いが特徴。ほど良い生地の落ち感は着姿をすっきりと見せます。リボンで編まれた格子柄が特徴の帯は優しい印象。効き色の帯締めと帯留めでアクセントを。
(左)年間を通して着られる木綿は日常で活躍するカジュアルな着物。厳選された糸で織られた生地は、美しいシルエットと裾さばきを演出します。淡い色調の京帯に濃紺の帯揚げをあわせ、粋でキリリとした大人感をアピール。