山田 「日本橋美人新聞・増刊号」では、日本橋が江戸時代から受け継いでいる固有の文化が「日本橋美人」の根底にあるというコンセプトで特集しています。DICカラーガイド「日本の伝統色」の中から、日本橋美人ブランドにふさわしい5つのカラーを選定させていただきました。粋/紺青色、優/鬱金色、知/若草色、創/菫色、そして日本橋美人/紅色というふうに、それぞれの色彩が、江戸の凛とした美意識を象徴しています。
酒井 色というのは、人それぞれの感性によって捉え方が異なるものですが、山田さんが選りすぐってくださった日本橋美人ブランドの色彩イメージには、私も大変共感しています。
山田 酒井さんにとって、「日本橋美人」とは、どんな女性でしょう。また、色に例えるとしたら何色だと思いますか?
酒井 「日本橋美人」とは、深い教養や品性が、「生きざま」を通してにじみ出ているような女性だと思います。また、存在そのものに華があって、見栄を張ったり、人に媚びたりしない潔さや芯の強さを持った女性――まさに江戸でいうところの「粋」に通じるような女性ですね。色に例えるなら、「日本橋美人」のイメージカラーでもある「紅色」だと思います。可愛らしいだけではない、洗練された色気や存在感を感じさせる紅色は、私自身もとても好きな色のひとつです。
山田 「日本橋美人」も「Japan Beauty from Edo-Tokyo」と訳して、江戸の文化を伝承すべく、さまざまな活動を展開し、日本橋特有の文化や伝統を国内外に広く発信しています。
バランス感覚に優れ、感性の高い粋(クール)な「日本橋美人」を目指し、心身ともにいきいきと輝いていたいですね。
撮影協力:ロイヤルパークホテル
衣裳協力:日本橋三越本店本館4階 TOREXショップ
ファッションポイント
(右)ナチュラルに着こなしたいブラウスとスカートのセットアップ。特殊な製品染めを施した、ナチュラルなパッカリングとタック使いが特徴。ロングネックレスをアクセントにゆったりと着こなしてください。
(左)ラグジュアリーでスポーティーなショートブルゾンと、ストレートスカートをすっきりとエレガントにコーディネイト。ブルゾンは、パンチング加工を入れたリアルレザーとの組み合わせ。ストレートスカートでシャープな着こなしです。