山田　今日は、キリンビール株式会社にお勤めの早坂めぐみさんをお招きして、日本橋と日本橋美人についてお話を伺います。
早坂　私は5年前に、首都圏統括本部である日本橋小網町のオフィスへ異動になったのとほぼ同時に、日本橋活性化のために当地で働く女性で組織している「日本橋OLクラブ」の一員となり活動をお手伝いしています。会社では3年半前に発足した、女性のお客様にお酒の楽しみ方を提案する活動「キリンビアジェンヌ（http://www. kirin.co.jp/beer-sienne）」を担当し、お酒に関わる各種企画を実施しています。
山田　御社は今年（2007年）2月で、創立百周年を迎えられたそうですね。
早坂　今年3月に新発売した「キリン・ザ・ゴールド」は、百年目の記念すべき新ビールです。「BI＝Beer Innovation」という開発コードが物語るように、ビールの革命を目指し、まさに新しい時代の新しいうまさのビールを追求したものです。このビールは「麦芽のうまみ」「おいしい苦味」「新酵母」「鮮度」「クリーミーな泡」「バイタートリンケン（飲み飽きない味わい）」という6つのプロジェクトチームにより誕生しました。また、弊社は今年7月1日より純粋持株会社に移行し、キリンホールディングス社のもと新たなグループ経営体制をスタートします。その一環としてメルシャン株式会社と本格的な業務提携をし、ワイン事業も拡大し、国内最強の総合酒類グループを目指していきます。
山田　まさに生ビールが美味しい季節になりましたが、ビールを飲むと太るという先入観をお持ちの方もいらっしゃると思います。一方、ビールは塩分を排出してくれるともいいますよね。ビールのカロリーや栄養面についてお聞かせください。　
早坂　ビール自体のカロリーは缶ビール350ml1本で150Kcal程度で、ご飯の3分の2膳程度です。そのビールのカロリーの3分の2は、アルコール由来による太りにくいと言われているエンプティカロリーです。また、ビールはすべてが天然の原料でできており、女性の美容と健康に役立つ栄養素も多く含まれています。白ワインと同様、塩分排出や利尿効果が期待できるカリウムをはじめ、抗酸化力に優れたポリフェノールも赤ワインの約3分の1含まれています。また、麦芽には脂質代謝や美肌に不可欠なビタミンB2をはじめ、食物繊維も豊富に含まれていますので女性の味方とも言えますね。
特に生ビールはご提供の仕方により味に大きな違いが出ます。キリンビールでは”感動品質“の生ビールをご提供することを目標に、飲食店の方々と一緒にさまざまな取組みをしています。またご自宅でビールを召し上がる時には「正しく保管」「グラスをきれいに！」「美味しい注ぎ方」を実践していただくといつものビールが更に美味しくいただけます。

山田　是非、いろいろなシーンで美味しいビールをいただきたいものですね。ところで、ビール酵母ダイエットというのも、一時話題になりましたが。
早坂　ビール酵母は製造過程で濾過されてしまうので、一般的にビールには含まれていません。グループ会社のキリン ヤクルト ネクストステージで、ビール酵母を製品化して販売しています。タンパク質や食物繊維、鉄分などが豊富です。それだけでは召し上がりにくいという方には、ハンバーグや煮物などお料理の調味料としても幅広くお使いいただけます。
山田　働く女性にとって心と身体の健康は大切ですが、お仕事柄お酒に接する機会が多い早坂さんはどのようなことに気をつけていらっしゃいますか？
早坂　飲食店、自宅を問わずお酒を召し上がる女性は年々増え、ストレス解消やリラックス効果をもたらすツールと考えられているようです。また男性に比べ女性はファッションを選ぶように気分やシーンによってお酒を選び生活をより楽しむ傾向があるようです。私もハレの日だからシャンパンで乾杯、仲間と飲むからジョッキでビール、という風に使い分けています。そして少し飲み食べし過ぎた時は、栄養バランスを保ち摂取カロリーを抑えたスタイルサポート食品「リエータ」を飲んで調整しています。
山田　お酒を上手にたしなむことも美人の条件だと思いますが、気をつけるポイントをアドバイスしてください。
早坂　自分の適量を見極めることが、素敵にお酒をたしなむ女性の条件ですね。2日間続けて休肝日を設け、肝臓を休めることも健康の上では大切です。

山田　早坂さんは日本橋界隈にお詳しいと思いますが、お勧めのスポットを伺えますか？
早坂　日本橋は江戸時代から続く老舗が多く、歴史を感じる場所と新しいスポットが融合している所が気に入っています。
日本橋の橋の上には麒麟の像がありますが、弊社のシンボルマークも、古来より中国で”幸福をもたらす聖獣“とされてきた麒麟に由来します。日本橋の麒麟には珍しく羽根がありますが、これは五街道の起点なので「ここから羽ばたく」という意味が込められているそうです。
個人的には賑やかな人形町界隈が好きで、日本橋七福神めぐりをしたこともあります。その中の小網神社の大祭にあわせた「青葉まつり」で、99年にキリンビール首都圏統括本部が日本橋小網町に移転して以来、地域交流のお手伝いをさせていただいています。
山田　早坂さんにとって『日本橋美人』とはどんな女性でしょう？
早坂　日本橋の歴史や伝統を大切にしながらも、新しいものを積極的に取り入れ、自分の世界をしっかり持って、いきいきと活躍されている女性ですね。
山田　江戸期から続くこの日本橋の魅力を伝承できるのは、素晴らしいことだと思います。新旧の日本の美が共存する日本橋には、女性を”心も身体も美しく“する素地があります。ですから、”Japan Beauty from Edo-Tokyo“と言ってもいいのではないでしょうか。そんな「日本橋美人」を目指し心身ともに輝ける女性でいたいですね。