みなさんはプレッシャーやストレス発散から、余計なものを買いすぎてしまった経験はありませんか?友達に差し上げるのはいいほうで、タンスの肥やしになったうえ、捨ててしまう羽目に。ここ日本橋は、東京の
本物、日本の本物が集まっている洗練された街です。本物といわれるものは、流行廃れがありません。時を経ても、決して価値が下がらないのです。ですから、たくさんは不要、一つあれば十分なんですね。
美人の買い物は、あくまでも「優雅に」が原則です。最近は、日本橋の老舗めぐりで「一生大事にしたい」と思える物に出会うことが、休日の楽しみの一つとなりました。
黒江屋の漆器もその一つ。どんなに素晴らしい物でも、道具として使わなければ、物としての美しさや価値は生まれないことを知りました。そして、いい物だからこそ、丁寧に扱います。大事に付き合う気持ちも育ちますね。
余談ですが、まだ木造の橋だった頃の日本橋の疑宝珠が、この黒江屋ビルの入り口のショーケースに大切に飾られています。ぜひ、立ち寄って、日本橋の心に触れてください。
じっくりと見極めるのは、食べ物も同じ。神茂のはんぺんや山本山のお茶、日本橋鮒佐や貝新の佃煮など――。本当に自分にふさわしいものを選び取れるようになれば、美人度もアップするに違いありません。 |