ファッション雑誌を見ては、流行のスタイルを追い求めたことはありませんか?しかし、それを越えると、流行よりも自分らしさを優先するようになります。どんなトレンドスタイルやカラーも、自分に似合わなければ、おしゃれも半減してしまいます。女流作家の宇野千代さんの著書に「お洒落は金をかけるのではなく、手をかけ心をかけることです」という言葉があります。手をかけ心をかければ、自ずとスカーフやアクセサリー、ベルトやバッグ、靴といった小物使いも上手になると思いませんか?
また、小物でファッションの流行を楽しむのは、江戸時代も同じだったようです。小物のなかでも、てぬぐいはセンスを問われるものだったといいます。そのため、江戸時代にあってすでに「てのごいあわせ」という、てぬぐいの新柄を紹介する本が売れていたそうです。そう、てぬぐいは、今でいうスカーフのような存在だったのです。
日本橋小舟町にある創業文政七(一八二四)年の竺仙は、江戸っ子のオシャレのこだわりを現代に伝えてくれる、浴衣と江戸小紋の老舗です。
そのほかに、てぬぐいと風呂敷などの小物も扱っています。日本橋の各百貨店をはじめ、全国有名百貨店で取り扱われていますが、直接お店に伺っても、快く対応してくださいます。リーズナブルなお値段で、用途に合わせて手軽に楽しめます。
同じ小物を扱うお店でも、天正一八(一五九〇)年に創業した伊場仙は、江戸幕府の御用達で、主に和紙、竹製品などを扱って繁盛した老舗です。(以下省略) |