今年は神社の本祭りが相次ぐ。その先陣を切るのが鉄砲洲稲荷神社。5月3日の神幸祭、4日の例祭、5日の本社神輿渡御と、連休に大にぎわいを見せる。
3日の神幸祭は古式ゆかしい鳳輦(ほうれん)の渡御で知られる。午前8時半に神社を出発して午後4時半まで氏子町内を巡行する。主な経路は次のとおり。湊1―新川2―湊2―湊3―明石町―入船3―入船2―新富1銀一東1銀2東―銀3東―銀4東―銀5東―銀6・7東―入船1―神社帰還。
この日、京橋5の部は午後1時から連合渡御を開催。各町の目坂き通りをいなせな担ぎ手が威勢よく練って歩く。この祭りのかけ声はワッショイ名物宮司の中川正光氏は、尊い神様を肩にするのだから、重い荷物を担ぐ「ソイヤとかセイヤ」でなく、「和し背負へ」「ワッショイ」でなければならないと説く。
5日(子供の日)の本社神輿渡御は午前7時に宮出し、神幸祭とほぼ同じコースで午後1時20分に中食、宮入りは7時45分の予定。
宮神輿の渡御を何十年ぶりかに平成12年、復活させる原動力になったのが新しい若者の「弥生(やよい)会」
弥生会は今や祭りの主力となっている。今回の祭にあわせて「祭りガイドブック」も作製した。各町会の神輿をカラー写真入りで紹介し、神幸祭や宮神輿渡御のコースと時間も見開きで紹介。写真はカラーで豪華版だ。弥生会の力の入れようが伺われる力作である。
弥生会は中川宮司の発案で旧暦をとるとともに、長い冬を耐えた草々が「弥々(いよいよ)生える」という意味から採用された。 |
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