銀座に暴力団排除連絡協が発足

 昨年6月と7月、銀座7丁目8丁目で暴力団が乱闘になり全国の注目を集めた。また地元と築地警察署は、暴力団は銀座にふさわしくないとの共通認識のもと、「銀座地区暴力団排除連絡協議会」を発足させた。
 21日午後2時から中央会館で同会の発会式を開催。ホールは8百人の参加者で埋まった。
 会長に就任した防犯協会の水原茂三会長は、会発足に至る経過を述べるとともに、世界のギンザを守るためにも、「皆さんの一層の団結が必要です」とよびかけた。築地警察署の吉地署長は、今回の乱闘は国粋会の内部対立によるもので、同署は愛宕署と協力して幹部十数人をただちに逮捕したと報告。「しかし地回りと称して銀座を歩いたり、また金融関係に巧みに入りこむこともあるので、き然とした態度でのぞんでいただきたい」と強調した。
 警視庁の宮本組織犯罪対策本部長は、「身勝手な縄張りとか、みじかみ料(所場代)をとることは銀座の発展を阻害するもの」として地元の協力をよびかけた。
 矢田区長は、銀座が終戦後初めて青少年の育成をよびかけた伝統の町ですと紹介し、「町はなんといっても安全が大切」「銀座から暴力団排除を全国に発信しよう」と参加者によびかけた。
 最後に暴力団排除宣言をして、参加者には店頭に貼るステッカーが渡された。

<暴力団排除宣言>

 私達「築地警察署管内銀座地区暴力団排除連絡協議会」会員は、本会の設立趣旨にのっとり
 ◇「暴力団を恐れない・暴力団に金を出さない・暴力団を利用しない」の暴力団追放三ない運動を実践する。
 ◇暴力団による不当な要求は断固拒否する
 ◇関係機関との緊密な連携と一致団結した会員相互の協力体制を確立する
 ことを遵守し、暴力団の介入しない明るい健全な銀座地区の街づくりのため、積極的に暴力団排除活動を推進することをここに宣言する。