立正佼成会中央教会(日下部恭央教会長)は発足48周年で、2日の日曜日、八重洲富士屋ホテルで「温もりのある家庭生活を目指して」をテーマに講演会を開催した。
冒頭、来賓を代表して矢田区長が日ごろのボランティア活動に敬意を表する挨拶を寄せた。
体験報告で清水理恵さんが自らの家庭を語った。娘さんがある夜、トイレでおびただしい血尿をして入院。急性の腎臓疾患で、以来、家庭は混乱におちいる。夫婦仲も夫の仕事も悪い方向へと向かう。そこで入信したばかりの教会の道場で教えさとされ、自らを問い直すようになっていき今までは夫の欠点をあげつらっていたのが、自己を反省するようになっていく。娘も退院できた。そこで今の清水さんは「朝のあいさつ、返事ははいと、家に入る時は履物をそろえる」この3つのことをモットにしている。
講演は教団理事長に就任した渡辺恭位氏。今日の世相のあまりにも悽惨でむごい状況を嘆き、その原因は家庭をおろそかにした結果ではないかと問う。日本が古来から大切にしてきたものを今の日本人は忘れてしまったのではないか。大人も子供もそのことに早く気づいてほしいと繰り返した。
家庭とは温もり、憩う所であり、子ども達が外へ出ても必ず帰ってきたくなる所でなければならないし、そうなるように努力する場所。さらに家庭とは人格をみがき鍛える所でもある。このことを「清水さんは自分のことにすることで新しい家庭を築くことができた」と評価。さらに「うらみをこめない」大切さにも言及。それが世界平和につながるという。
そして先祖と神仏にぬかづき「おかげさま、もったいない」という姿を子供に見せなさいと説いた。 |