旧十思小学校の校友会が、10月20日に十思スクエアで開催された。当日は「べったら市」と重なり、地元の人たちは祭り姿のままで参列して例年にない賑わいとなった。
司会は昭和34年卒の塩野英三氏がつとめ、27年卒の湧井恭行氏が開会の辞を述べたのち総会に移った。会長の菅原雅雄氏を議長に、事業報告(秋山保司氏)会計報告(志賀征一氏)監査(新井一男氏)をそれぞれ承認。役員改選については来年に持ち越しとなった。
総会に次いで、隣の十思公園にある「石町の鐘」を合図に物故者に黙祷をささげた。
菅原会長(昭和17年卒)は「役員人事については新しい世代にゆずって人心一新をはかりたい」と語った。来賓を代表して矢田区長は、毎年欠かさずに校友会を開いている卒業生の熱意に敬意を表し、出会いの大切さを説いた。また日本橋小の下川校長も挨拶した。
列席した恩師を代表して富山俊男氏は「久しぶりに学校を回ってみて、学校は地域に支えられているんだと実感しましたし、それと校舎が昔のままあることは、私たちにとっても支えとなります」と語った。
柿沢幸治元外務大臣も列席し乾杯の音頭をとった。「終戦の年、疎開から帰った10人ほどで、この講堂で卒業式をしました。今こうしてその講堂で皆さんと会えることは感慨にたえません」と思い出を語るとともに「皆さん元気なんですから菅原会長さんら役員はいつまでも続けて」とエールを送った。 |