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■ 11月12日発行  このページの先頭へ
懐かしの唱歌をうたう
旧千代田小、41回目の総会
 明治10年に創立され、昨年130周年を迎えた千代田小学校は昭和20年に廃校となったが、卒業生による校友会は毎年開催され、41回目の総会が10月21日の日曜日、第一ホテル両国でにぎやかに開かれた。
 司会は昭和19年卒の石橋健一氏がつとめ、冒頭に物故者に黙祷をささげた。会長の武見健二氏(昭和11年卒)は、震災後の昭和5年3月24日に天皇陛下のご臨幸を仰ぎ、この時の光栄が今も母校の一角に「ご臨幸記念碑」として遺されているが、現在の日本橋中学校の意向として公園に移設したいとの情報を伝え、「今は学校の中で自由に入れないので、公園ならば誰でも行けます」と希望を語り、実現に協力したいとした。「皆さんの力で校友会を盛りあげて下さい。これが私の願いです」と挨拶した。
 行事報告(小幡勝彦氏)会計(池崎育代さん)監査報告(岩瀬和子さん)をそれぞれ承認した。ひき続き、昭和19年卒で慶応大学のコーラス部で活躍した西尾幸貞氏の指揮で「なつかしの小学唱歌」を斉唱した。春の小川、おぼろ月夜、花、鯉のぼり、紅葉、旅愁、故郷を歌いあげた。さらにアンコールとして、赤とんぼ、夕やけこやけ。歌うほどに会場に「なつかしさ」が鳴り響き、目をうるませる人も多かった。参加者には昭和18年卒の越森氏が作成した譜面も渡され、そこには「春の小川」が今では「さらさら行くよ」と歌われているのが古くは「さらさら流る」であったと記されていた。
 総会に続いて、小島榮太郎氏(昭和7年卒)の発声で乾杯をして懇親パーティーを楽しんだ。
 
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