国土交通省の「道路有効活用に対する社会実験」が、10月19日(金)から2日間にわたり、日本橋みゆき通りの一角、富沢町で行われた。
この実験は、全国22か所の選定された中のひとつで「日本橋みゆき通り道路実験協議会」を日本橋地区の連合町会や各種団体で結成し、区や久松警察署の協力を得て行われた。実験に先立ち19日にオープニングセレモニーを開催。
協議会の吉田誠男部会長の司会ですすめられ、会長の浅野雄悦氏が挨拶に立ち、実験の意義を「日本橋に再び江戸の活気を取りもどし、次世代までも住み続けていくことが出来るような永続的な街づくりを目的にした、職住一体型の新しい道路のあり方を求めるもの」と説き、熱い思いを語った。来賓に深谷代議士、立石都議、鈴木副議長、吉田副区長、国土交通省の中西地域道路調整部長がそれぞれ挨拶し、テープカットで実験開始を告げた。
この実験は、みゆき通りのパーキングを数箇はずして、歩道と同じ高さのウッドデッキのたまり空間を作り、ベンチを設置して、人びとが休憩したり、話をしたり出来るような地域交流の場とし、2日間にわたりアンケートを実施しイベントを開催した
全日本きもの女王の安田さんと人力車に乗っての記念撮影も人気を集めた。森内俊之永世名人らプロ棋士を招いての子供縁台将棋大会が富沢町のカフェグレースで行われ、多くの参加者でにぎわった。
たまり空間を作っての実験は2日間だけであったが、アンケートの回答には「こんな潤いの空間があると、散歩も楽しくなる」など、道路空間の改善を望む声が多く寄せられた。
さらに11月から2カ月間は東日本橋2丁目の道路や路地に通り名を付け、来街者にガイドブックを配布し、街に親しみを感じてもらうなどの実験が続く。 |