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■ 10月22日発行  このページの先頭へ
今年の中央区政世論調査から
 7月に実施された中央区政世論調査の結果がまとまり、このほど明らかにされた。調査の項目は次の12に及ぶ。(1)定住性(2)健康(3)高齢者対策(4)子育て支援(5)インターネットを利用した区政情報の入手等(6)防犯対策(7)区の文化(8)生涯学習・スポーツ(9)防災対策(10)公園・緑化施策(11)住宅政策(12)施策の要望・評価。人口増で30代の子育て世代が増えているなか、保育園などの施設整備を望む声が昨年より8ポイント減少して注目される。また中央区のホームページが3ポイント、CATVが4ポイント昨年よりも増えた。区の施策の満足度の高いものは(1)公園・緑地・川辺の整備、(2)清掃・リサイクル事業の推進、(3)保健衛生の順だった。逆に不満としたものは、(1)駐車場・駐輪場の整備、(2)住宅政策、(3)再開発による地域整備となった。区の施策への要望で1位は高齢者・介護で40%、2位は防災防犯対策で29%、3位は子育て支援27.8%だった。

<区民の定住性>
3人に1人は3年未満

 <居住年数>中央区に「20年以上」または「生まれてからずっと」住んでいる長期居住者の割合は44.9%と半数近くを占める一方、およそ3人に1人は、「3年未満」または「3年以上6年未満」の短期居住者で32.8%。
 過去の調査と比較すると、前回より「3年未満」が5ポイント減少し、「20年以上」も4ポイント減少した。
 <愛着心>中央区に愛着を感じる(「非常に感じる」と「少しは感じる」の合計)は83.6%と8割を超え、感じないは13.2%と1割強。
 過去の調査と比較すると、愛着者層は前回より3ポイント増加し、平成16年まだ減少傾向にあった愛着者層が3年続けて増加傾向にある。
 <定住意向>中央区に今後も「住み続けたい」は54.4%で半数以上を占める。「できれば住み続けたい」の30%と合わせた定住意向のある人は8割を超える。「転出したい」(1.2%)または「できれば転出したい」(3.2%)と回答した転出意向のある人は4.4%。「わからない」が10.9%だった。
 過去の調査結果と比較すると、定住意向のある人の割合は前回より3ポイント増加しており、中でも特に平成12年以降減少傾向にあった「住み続けたい」の割合が6ポイント増加している。
 居住年数別にみると、「住み続けたい」は居住年数が長くなるほど割合が高くなっている。「住み続けたい」は長期居住者の6割台半ばに対して、短期居住者では4割強にとどまっている。「できれば住み続けたい」をあわせた定住意向のある人は、長期居住者で9割弱を占めているが、短期居住者では7割台半ばとなっている。

<高令者対策>
自宅介護を半数近く望む

 <要介護時の暮らし方>介護が必要になった場合の暮らし方について、「主に介護サービスなどを利用して、自宅で暮らしたい」が31.6%と3割超え最も多い。「主に家族の介護を受けながら、自宅で暮らしたい」15%と合わせると、自宅で暮らしたい人は46.6%で半数近い。次いで「高令者向けの住宅に住み替えて、介護サービスなどを利用しながら暮らしたい」が15.3%だった。
 昨年の調査結果と比較すると、「主に介護サービスなどを利用して、自宅で暮らしたい」の割合が5ポイント減少したものの、それ以外の項目では特に目立った変化は見当たらない。
 <区に望むサービス>区がこれから力を入れていくべきこととして、「ひとり暮らしなど高令者への支援」が51.2%で半数強から選ばれている。以下、「在宅の介護保険サービス」が45.8%で4割台半ば、「特別養護老人ホームや老人保健施設などの入所施設の整備」41.5%と「高令者の働く機会や場」41.4%が4割強で続く。
 昨年の調査結果と比較すると「高令者の働く機会や場」と「生きがいづくりの支援」「段差などがなく利用しやすい公共施設の整備」でそれぞれ4ポイント、「ボランティア活動への支援」で3ポイント増加している。
 <性別のちがい>男女ともに半数近くが「自宅で暮らしたい」と希望しているが、男性は2割弱が家族の介護を望んでいるのに対して、女性は介護サービスを望む傾向がみられる。性・年令別では「主に家族の介護を受けながら、自宅で暮らしたい」が男性70歳以上で3割以上と高い。介護サービスの利用は男性30歳代と女性40歳代で高い。 区のサービスについて、上位8項目を性別でみると、すべての項目で女性が男性を上回っており、特に「介護保険サービス」以外の区の保健福祉サービスにおいては18ポイントの差になっている。

<子育て支援>
半数近くが安心の評価に

 <子育て環境>子育てに関する環境への評価は、「まあ安心して子育てができる」が33.1%で3割以上を占めており、次いで高い「安心して子育てができる」13%と合わせると半数近くが安心して子育てできると回答。「わからない」が39.9%で4割近くを占めている。
 <悩みの相談>子育てに関して相談した相手は「配偶者・パートナー」が28.4%と最も多く、「その他の親族」13.8%、「隣近所の人、知人、友人」11.1%と続く。
 昨年の調査と比較すると、「配偶者・パートナー」が6ポイント、「その他の親族」が2ポイント、「隣近所の人、知人、友人」が4ポイント減少している。一方、「特に相談しない」は4ポイント増加している。
 年令別にみると「特に相談しない」は高年者層ほど高い傾向にある。ライフステージ別では「配偶者・パートナー」は家族成長前期・後期で高くそれ以降は低下している。 <区に望む支援策>重要な子育て支援策として、「保育所・幼稚園等の施設整備」が34.1%と3割台半ばを占めて最も高い。以下「職業生活と家庭生活との両立の推進」が30.3%、「子どもの健やかな成長のための教育環境の整備」および「公園の整備など、子どもを安心して育てることができる環境整備」が20.6%で続いている。
 昨年の調査と比較すると、ほとんどの項目で減少しており、中でも特に「保育所・幼稚園等の施設整備」で8ポイントの減少となっている。一方、「特にない」は9ポイント増加している。
 このことは区が導入した民活の活用「認証保育園制度」が功を奏していえるともいえる。
 また職場・家庭の両立が施設整備と並んでいることは共稼ぎというライフスタイルの反映ともいえる。

<インターネット>
40代の利用は8割近くに

ホームページ見たは45%
 <利用の実情>携帯電話やパソコンを通じてインターネットを「よく利用する」は42%であり、「時々利用する」と合わせると58.6%と6割近い。
 性別では「利用する」は女性が男性よりも4ポイント高い。
 男女とも「利用する」は20〜40歳代で8割前後を占めるが、50歳以上では高年令層につれ減少している。
 職業別で「利用する」の割合は、勤め人で79%と最も高く、アルバイト・パートタイマーで54.7%、無職(主婦)で50.4%と続く。
 <利用者>インターネットで利用していることや利用してみたいことは、「飲食店、観光地、就職等の情報収集」(76.1%)と「電子メール」(75.6%)が7割台半ばで突出している。以下、「ホテル・旅行券・コンサートなどの予約」55.5%、「インターネットを介した商品購入」52.3%と続く。
 <現在の情報の入手方法>区政情報の入手方法として、「区の広報紙・区のお知らせ中央」が80%と圧倒的多数を占める。
 次いで「町なかにある区の掲示板」は32.7%で3割強、「区のパンフレットなどの印刷物」(24.9%)と「中央区のホームページ」(21%)は2割強に。
 昨年の調査と比較すると、「区の広報紙」が3ポイント減少しているが、その他の項目は増加している。
 性別でみると、「区の広報紙」で女性が男性よりも7ポイント高くなっている。
 <希望する情報の入手する方法>今後希望する情報の入手方法は、「区の広報紙」が75.1%で7割台半ば、「区のホームページ」は55%で、「町なかにある区の掲示板」は29.6%、「区のパンフレットなど印刷物」が28.9%で3割弱となっている。現在の情報入手の方法に比べて、「区のホームページ」が14ポイントも高いのが目立つ。 昨年の調査と比較すると、「区のホームページ」で3ポイント、「CATV(ケーブルテレビ)」で4ポイント増加しており、その他の項目については減少している。
 <区のホームページ周知度>中央区のホームページを「見たことがある」は44.8%であり、4割台半ばを占めた。さらに「知っている」は74.2%で4分の3を占める。
 昨年の調査と比較すると、「見たことがある」は3ポイント増加、「知っている」は4ポイント減少した。
 <モバイルサイト周知度>中央区のモバイルサイトを「見たことがある」は1.6%で、「知っている」の割合についても17.8%と2割に満たない。「知っている」は女性より男性が7ポイント高い。
 
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