財団法人「交詢社」は、8月24日、矢田区長に「江戸三座入場券」のレプリカを寄贈した。
レプリカにおさめられた入場券は江戸中期における芝居の木製入場券。これらは、日本橋2丁目、京橋2丁目、日本橋1丁目の各遺跡から出土したもので、それぞれ市村座・森田座・中村座の入場券で現在、中央区民文化財として登録されている。
江戸三座(市村・森田・中村座)は慶安4年(1651)以後、江戸幕府から芝居の興行権が与えられ、天保13年(1842)の改革により浅草へ移されるまで中央区内において興行していた。
江戸三座の芝居の入場券は今のところ中央区で出土したこの3点のみ。交詢社は文化事業への援助事業として、この複製品を作成して中央区に寄贈することとした。レプリカはタイムドーム明石で展示公開の予定。
区長への寄贈には交詢社から鳥居泰彦理事長、長澤房男常務理事、飯田一登事務局長、對馬健夫事務局次長が、区からは高橋副区長、高橋教育長が同席した。 |