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■ 8月6日発行  このページの先頭へ
旭日小綬章の城所虎雄氏
業界あげ盛大に祝賀会
 春の叙勲で、全日本製本工業組会連合会の会長、東京都製本工業組合理事長の要職をつとめる城所虎雄氏が永年にわたる業界振興の功績により、旭日小綬章の栄に浴し、その祝賀会が7月20日、帝国ホテルで開催された。
 業界関係者ら320名が参列し、盛大だった。司会は、東京都製本工業組合の島村幸夫理事と歌手の三枝万祐さんがつとめた。発起人を代表して全日本製本工業組合連合会の飯島昇副会長が、業界に尽力した功績を紹介した。
 来賓を代表して、矢田区長は今回の受章が社員、家族、組合関係者の喜びであると同時に「近代印刷発祥の地である中央区からの受章は、中央会全体の誇り」とたたえ、また得意のゴルフについては、「特に7番ウッドをピタリと180メートル決める腕は、まさに神業」と紹介した。
 社団法人全日本印刷産業連合会の山口政廣会長は、全日本連合会の会長として「組織拡充、業界基盤強化、人材育成に積極的に取り組んで、全力を傾注している」と、その尽力のほどを紹介するとともに、「温厚にして実直、かつ緻密な行動力で、今後も業界を牽引していっていただきたい」と期待を寄せた。
 祝電披露のあと、業界団体とゴルフ仲間から記念品が贈られた。城所氏から業界振興基金等への贈呈があり、中央区社会福祉協議会への20万円寄付は区長が代理受領した。孫3人(城所凱君、やこちゃん、なつみちゃん)から、城所氏夫妻に花束の贈呈。司会者から「きょう、いちばん嬉しそうな顔ぶりをしています」と声があがり、会場に拍手がまきおきた。
 謝辞に立った城所氏は、今回の受章は「もとより私個人ではなく業界全体としていただいたもの。また、家族、社員の支えなしには頑張ってこれなかった。ふだん態度では示せないが特に家内には心から感謝しております」「大先輩の教えで『70になったら業界に尽し、80になったら自分のことをしてよい』といわれた」「この度の受章の感激を深く胸に刻み、一層の努力と精進をします」と挨拶し、謝意を表した。
 ゴルフ仲間の作詞、「巨人軍球団歌」や「ウルトラマンのテーマ」で知られる三鷹淳作曲「城所さんの受章を祝う歌」が披露された。
 鏡開きでは城所氏を中心に矢田区長、小糸経済省課長、藤田日本印刷連合会顧問らが杵を降った。
 経済産業省の小糸文化情報関連産業前課長が挨拶して、「業界がかかえる構造的な課題や人材問題をまとめあげた高い見識と卓越した指導力の持ち主であり、リーダーとしこれ以上の方はいない」と評価するとともに更なる活躍に期待をこめた。
 祝宴の途中で、参列者に配布された受章記念の冊子は、子息の潤氏が社長をつとめる有限会社ジュン・キドコロ・デザインの作成と披露。
 中締めを全日本製本工業組合連合会の星野一男副会長、閉会の辞を同連合会の藤田聰専務理事がして閉宴した。
  ちなみに「受賞を祝う歌」の一番は次のとおり。
  英智求めて努力を重ね/汗と涙の幾春秋/想い束ねて心をこめて/めくるページに笑顔が見える/夢は一筋城所虎雄/男城所我等のほこり
 
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