銀座8丁目の金春(こんぱる)通りで、恒例の能楽金春祭りが開催される。8月7日(火)午後6時から「能楽番組」が演じられる。
金春通り会が主催で昭和60年に始まり今年で23回目になる。
同通り会の発足に尽力した亡き勝又保雄氏と金春流家元の信高氏が意気投合して始まった路上能。千年の歴史を有する「奈良金春」の再演として、この能演を心待ちにする人も多い。
銀座のビル街に奏で演じられる幽玄の世界は得もいわれぬ感得として評判。8月のこの時季に行うのは平和を祈願し、世の中の泰平を喜ぶことに由来する。
仮設緒旅所も設けられ、能奉行は矢田区長がつとめる。開始前に井上貴覚氏がわかりやすい解説をするので、初心者でも楽しめる。
演目は、延命冠者、父尉(ちちのじょう)、鈴の段、弓矢立合。
弓矢立合は奈良春日大社の祭礼行事として古くから演じられてきたもので、毎年12月、「若宮さんのおん祭り」で一の鳥居近くの参道で演じられ、大社への奉納神事として金春家がその役を担っている。「延命冠者」と「父尉」は5月の興福寺薪能で演じられる。
問合せ=「伊勢由」TEL3572-2838。
伊勢由で能楽番組
8月1日(水)金春安明講演「能楽よもやま話」▽3日(金)辻井八郎、能楽体験講座(謡、仕舞編)▽4日(土)高橋忍、能楽体験講座(楽器編)▽6日(月)金春穂高、能楽体験講座(装束編)
定員20名・先着順。当日12時半より受付・開講は2時から3時半まで、無料。1時から4時まで会場で能の写真や絵画を展示。
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