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■ 6月11日発行  このページの先頭へ
チロリのブロンズ像が完成
セラピードッグ第1号認定
 2006年3月16日、セラピードッグとして多大な功績を残した名犬チロリが亡くなった。その功績をたたえてブロンズ像が築地川銀座公園にお目見え。その除幕式が、5月26日午後1時から各界から多数が参列して盛大に開催された。ブロンズ像は、国際セラピードッグ協会の大木トオル代表や多くの人たちの支援で実現した。
 協会に尽力している国会議員の鳩山由起夫氏は「チロリちゃん、よみがえったね」と銅像に語りかけ、その功績をたたえた。矢田区長は、区内の特養ホームに尽くした計りしれない実績に感謝の念を示した。また、チロリと出会うことによって、重い脳障害で口を閉ざしていた中里栄子さんは3年かけて話すことが出来るようになった。当日は車イスで参列してチロリの銅像に花束を贈呈。その顔は至福に満ちていた。
 大木さんは、捨てられていたチロリの成長ぶりを語るとともに娘として育ててきたのに乳がんに憑され苦痛に耐えて活動を続ける様子を涙ながらに語った。そして「日本では40万頭の犬が殺されていく。私一人ではこれを止めることは出来ないが、チロリに続いてセラピードッグが育っていくことを願う」と決意を示すとともに、自ら作曲した「アイコンタクト」を声高らかに熱唱した。

大物女優から祝電
 除幕式では女優の水谷八重子さんと山本富士子さんからの祝電が披露された。
 水谷八重子さん 命というものを軽視しがちな今の世の中、モノ言えぬ体の『命』が懸命に生きて人の心に安らぎと、命のいとおしさを教えてくれた。チロリありがとう。一匹の捨て犬の素晴らしい力を見つけ、セラピードッグに育て上げた大木トオルさん、あなたは凄い人です。
 山本富士子さん 多くの人達に勇気と希望を与えてくれたチロリの生涯は、人々の心の中にいつまでも生き続けることでしょう。そして、みんなで「チロリありがとう」と感謝の思いを捧げたいと思います。また、いつも動物たちに暖かい愛しみの心で運動をしていらっしゃる大木さんに心から敬意を表します。
 
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