大正13年に創設された明石町の聖ヨゼフ幼稚園が80年以上の長い歴史に幕をおろし、3月31日に閉園式を挙行した。現在の近代的な園舎を建てる時に発足した卒園生らによる後援会の廣川修司会長と水野雅生副会長が、1日、矢田区長を訪れ、「後援会の積立金が残りました。区の福祉に役立ててほしい」と100万円を渡した。
寄贈には同園を卒業した米野佳子さんの佳央ちゃんと、原田明子さんの沙世加ちゃんも同行した。
廣川会長と水野副会長は、閉園を惜しみつつ、次のような思い出話を区長と話し合った「教会のフジと山桜はとてもきれいですが、生命力あって建てた時から育っています」「教会が文化財に指定されてから、夜はライトアップされ、明石町の名所になっています」「教育がしっかりしていて、私たちはヨゼフに学んだことを誇りにしています」「有名な私立小学校の合格率がよいと評判で、他区からの入園も多かっただけに、閉園を惜しむ声がつよい」
なお同行した2人のお子さんは、双葉と白百合に通っている。
閉園式では、月島在住の彫刻家・小畠泰明氏による記念碑も除幕された。聖書のぶどうをあしらい、卒園した人たちの思い出をひき出す創作が評判。
後援会は、閉園式の記録も織りこんだ同園の83年に及ぶ歴史をつづった記念誌を7月に刊行する。 |