一昨年(平成11年)11月に発覚した耐震強度偽装事件で「倒壊の恐れあり」と診断された新川2丁目の「グランドステージ茅場町」は、隣接するビルとの共同化による建替えが実現することになって、5月30日に記者会見し計画を明らかにした。
共同化の権利者は、内田洋行の100%子会社のアールディー(415平方メートル)とグランドステージ茅場町(36戸の所有者、571平方メートル)で、敷地986平方メートルに地下1階地上20階ビルを建設する。事務所は4,882平方メートル、共同住宅は4,968平方メートル、一戸当たりの専有面積は約103平方メートル。平成20年11月着工、22年11月に竣工の予定。
合意について次のコメントを明らかにした。
中央区長 この共同化により地域の安全と安心が守られ地球環境の向上が図られる。今後は、共同化による建替えの早期実現に向けて都市計画手続き等の支援を継続してまいります。
内田洋行向井社長 グランドステージ茅場町が倒壊すると弊社の従業員や近隣住民に被害が及ぶ可能性がある。このような状況から中央区の提案(共同建替え事業)に合意することとした。
二重ローンが負担
グランドステージ茅場町管理組合梅本理事長 中央区の支援、向井社長の社会的貢献の視点に感謝している。住民が元の生活を取り戻すのに3年6か月の月日が必要だし、何にもまして二重ローンという厳しい問題もあります。住民一丸で共同化プラン実現に全力を投入します。 |