明石小学校の同窓会が20日の日曜に開催され、一昨年に引き続き聖路加国際病院の日野原重明理事長が講演し、参列者に感銘を与えた。特に来年は創立100周年迎えるところから気合の入った同窓会となった。
司会を富川道範氏がつとめ開会挨拶を副会長の石井吉郎氏が述べた。臼倉勲会長は、来年は創立100周年で盛大に同窓会を開きたいと、大いなる期待をこめた。
来賓を代表して矢田区長は「小学校は心のふるさと。区では10年計画で区内学校の新改築を進めます。地域の防災拠点でもあるので、しっかりした校舎にしたい」と挨拶した。岸本校長は、児童数が181名と少しづつ増えている現状を報告した。
引き続き日野原理事長が、「すこやかに生きる心と体―大人と子どもたちへ」のテーマで講演。今、聖路加で都知事と協力して看護大学に加えて医科大学の設立をすすめていると報告。さらに同病院が全国初の保健所設立に関与した歴史にかんがみて、このほど80坪の土地を購入、ここを拠点に地域の保健医療に役立てたいとの構想も示した。
実りある第3の人生のために自ら会長をつとめる「新老人の会」を紹介。同会は、75歳以上のシニア会員、75歳未満のジュニア会員、60歳未満のサポート会員から成っている。自立、世界平和、自分を研究に、会員の交流、自然に感謝、の5つを目標に掲げて活動をすすめていて、日本には20の支部を有していて、外国にも出来つつあるとのこと。元気な高齢者と交流することで元気になれますと推しょうした。現在、会員は500人に及ぶ。
「見えないもの」が命で、自分だけでなく何かのために使うことが肝要と主張。徴兵制のない日本は若者を就職する前に外国でボランティアすることを義務づけることを提案。子供は平均点を競って上げるのではなく、特徴のある子に育てることが必要で、そのためにも「いい父と母のモデル」を示すこと。
最後に「安心して子供を育てるモデルをこの明石小学校で実施して、中央区のメッカにしたい」と、大いなる夢を語った。
全員で校歌を斉唱という時に日野原氏が壇上にあがり、指揮をして参加者を感激させ閉会に。卒業年次ごと集まって思い出話に花を咲かせた。 |
