子どもたちで歌舞伎を演じてみようという「新富座こども歌舞伎」の会の発会式が、4月29日、京橋プラザコミュニティールームで開催された。
地元に住む矢田区長も招かれ、新富町会、商栄会、婦人部など多数が参列。
今の京橋税務署のある一画に新富座があって、このあたりは大そう賑わいを呈していたという。文化の拠点として栄えていたものの、今は説明板ひとつ立つのみ。そこで、この文化の伝統を子どもたちで復活したいとの心意気で、諸河文子さんが各界によびかけて実現。
発会式で諸河さんは「中央区の文化として育てていきます」と挨拶。町会顧問の竹村章氏は「町の誇りとなるよう協力していきたい」と期待をこめた。
小学生7人が手をついて自己紹介。付きそいの親御さんも緊張気味。前進座の藤川矢之輔氏は三人吉三の説明で、「夜タカなんてどう教えればいいのか…」と笑わせつつも子どもたちには「稽古の時は家で必ず復習して下さい。そうすれば楽しみになります」と語りかけていた。来年2月の節分に鉄砲洲神社で正式披露される。 |